【浮気の定義】どこからが不倫?法律上の不貞との違いについても解説

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  • 浮気の定義は?
  • 浮気と不倫、不貞との違いは?
  • 不貞の場合に法律上できることは?

この記事はこのような疑問、お悩みにお応えする内容となっています

どこからが浮気で浮気ではないのか境界線が曖昧な方も多いと思います。

そこで、この記事で明確にしていただき、今後に向けて歩みだす第一歩としていだければ幸いです。

浮気の定義は人それぞれ

浮気の意味を辞書で調べると、

■ 心が浮ついて移り変わりやすいこと
■ 他の異性に心を移すこと

などと書かれています。

気持ちの面を重要視しているようですね。

では、相手に心変わりした時点ではじめて浮気かといえば、そうとも言い切れないのが現実でしょう。

実際に、浮気かどうかは人により、男女により異なり、だからこそ浮気かどうかをめぐって言い争いとなることが多いのです。

たとえば、次の①~⑦を見てあなたはどこからが浮気と考えるでしょうか?

① スマホに異性の電話番号、SNSアカウントを登録する

② 異性と電話、メールする

③ 異性と二人きりで会う(軽食程度)

④ 異性と食事する、飲みに行く

⑤ 異性と二人きりで食事する、飲みに行く

⑥ 異性とデートする

⑦ 異性と手をつなぐ、腕を組んで歩く

⑧ 異性とキスする

あなたは⑦までは浮気ではなく⑧からを浮気と考えるかもしれません。

一方、①からを浮気と考える人もいるかもしれません。

このように、何をもって浮気と考えるかは人それぞれですし、以下のとおり、男女によっても異なります。

男性が考える「浮気」

一般に、男性が考える浮気の定義は女性よりも狭いです。

すなわち、男性の場合、上記の①~④(あるいは⑤)までは許容範囲と考える方が多いです。

一方、⑥(あるいは⑤)以降、すなわち、本当の恋人のようなことを行った時点で浮気と判断する傾向にあります

女性が考える「浮気」

女性が考える浮気の定義は男性よりも広いです。

すなわち、④(あるいは⑤)以降が浮気と判断するのは当然として、①以降でも浮気と考える女性は多いです。

一般に、女性よりも男性の方が浮気率は高いです。

そのため、

浮気につながる可能性のある行為は極力排除しておきたい

との女性の心が浮気の定義をより広くしているものと考えられます。

浮気と不倫・不貞との違い

浮気と不倫、浮気・不倫と不貞は明確に異なります。

慰謝料請求をお考えの方は、しっかり定義や違いをおさえてください。

不倫との違い

浮気は結婚後の夫婦に限らず、結婚前のカップルの間でも使われるケースが多いです。

これに対して、不倫は結婚後の夫婦の間で使われるケースが多いです。

そして、配偶者が前述の①から⑤の行為をすることを「不倫」と呼ばれるようです。

ただ、浮気と同様、不倫にも明確な定義はありません。

つまり、不倫の定義も人それぞれというのが実情です。

不貞との違い

浮気、不倫と異なり、不貞にはは明確な定義があります。

すなわち、不貞とは、

配偶者ががその自由意思で、あなた以外の第三者と肉体関係をもつこと

です。

肉体関係をもつとは性交、あるいは性交と同類の行為(手淫、口淫など)を行うことです。

そのため、前述の①から⑤までの行為はすべて不貞とはいえません。

ただし、不貞は浮気や不倫の一部ともいえます。

そのため、不貞のことを浮気、不倫と表現されることもありますので注意が必要です。

以上をまとめると、浮気、不倫、不貞の関係は

浮気>不倫>不貞

というように、浮気が最も意味が広く、不貞が最も意味が狭いといえます。

【ケース別】不貞にあたるかどうか

それでは、次に、よく疑問に思われるケースを使って、不貞にあたるかどうかを検討してみましょう。

1度きりの肉体関係の場合

結論、不貞にあたります

1度きりでも、肉体関係をもったことには変わりないからです。

ただ、後述する「裁判上の離婚請求」、「慰謝料請求」をできるかどうかは別問題です。

裁判上の離婚請求が認められるためには、

婚姻関係が回復できないほど婚姻関係が破綻していること

が必要であるところ、1度きりの不貞ではまだ回復の余地があると判断される可能性があるからです。

また、慰謝料請求が認められるためには、

不貞によって精神的苦痛を被ったこと

が必要であり、そういえるためには不貞がある程度継続して行われたものであることが必要だからです。

性風俗サービスで肉体関係をもった場合

結論、不貞にあたります

この場合、お互いが恋愛感情をもっておらず不貞にはあたらないようにも思えます。

しかし、不貞に恋愛感情をもっていたかどうかは関係ありません

また、金銭的なやり取りがあったかどうかも関係なく不貞にあたります。

浮気相手が同性の場合

結論、不貞にあたる可能性があります

かつては、同性同士の浮気は不貞ではないと考えられていました。

ただ、近年、

同性との肉体関係をもつ行為も「夫婦の婚姻生活の平和を害する行為」にあたると判示する判例

(東京地方裁判所令和3年2月16日など)

も出始めています。

この判例では、妻と肉体関係をもった浮気相手の女性に対し11万円の慰謝料の支払いを命じられました。

婚姻関係が破綻している場合

結論、不貞にあたらない可能性があります

婚姻中、夫婦はお互いに貞操義務を負っていると考えられています。

貞操義務とは配偶者以外の第三者と肉体関係をもってはいけない義務のこと。

すなわち、貞操義務違反=不貞なのです。

ところが、この貞操義務は婚姻中だからこそ負っているのであって、破綻している場合はもはや負わないと考えられます。

そのため、婚姻関係が破綻した後の肉体関係は不貞にはあたらない可能性があるのです。

なお、婚姻関係が破綻したかどうかは「別居」などの客観的要素も加味して判断します。

浮気が不貞にあたる場合に法律上できること

浮気が不貞にあたる場合に法律上できるもの

■ 慰謝料請求
■ 裁判上の離婚請求

の2つです。

慰謝料請求

不貞の慰謝料は離婚しない場合は「0万円~100万円」、離婚する場合は「0円~300万円」が相場です。

配偶者に請求する場合と浮気相手に請求する場合とで条件が異なります。

裁判上の離婚請求

不貞は裁判上の離婚理由です(民法770条1項1号)。

第七百七十条 

1 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。

ただし、離婚の方法は協議離婚、調停離婚、審判離婚、裁判離婚の4種類があり、多くの夫婦が協議離婚で離婚しています

裁判離婚以外の離婚では、離婚理由が何であれ、お互いが離婚に合意さえすれば離婚できます。

一方、裁判離婚は離婚自体が合意できなかった、離婚の条件に合意できなかった場合の最終手段です。

浮気を疑ったら浮気調査を!

配偶者の浮気を疑ったら、浮気調査から始めましょう

そもそも浮気しているのか、しているとしてどこまでの関係に至っているのかは調査してみなければわかりません。

その結果しだいで慰謝料請求できるのか、離婚請求できるのかがわかってきます。

十分な調査をしないままいきなり問い詰めても、うまく言い逃れされて事実を認めさせることはできないでしょう。

また、浮気を疑っていることがバレ、配偶者の警戒心が高まり、調査が難しくなったり、配偶者との関係が悪化するおそれがあります。

配偶者や浮気相手を取り詰める前に十分な浮気調査を行っておくことが大切です

浮気調査は自分で行うことも可能ですが、

■ やり方がわからない
■ 何から手をつけたらよいかわからない
■ 自分でやる時間的、精神的余裕がない
■ バレて配偶者との関係が悪化するのが怖い

などという場合は浮気調査のプロである探偵に依頼するのも一つの方法です。

浮気調査した後にやるべきこと

浮気調査して証拠を集めた後は、話し合いの機会を設けます。

婚姻関係の継続を望む場合も離婚を望む場合も話し合いは避けては通れない過程です。

■ 話し合いまでにやること
■ 話し合いを切り出すタイミング、切り出し方
■ 話し合いでやること、注意点
■ 話し合いした後にやること
については、それぞれの場合にわけて、以下の記事で解説しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。

 

今回の内容は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

リョマ

リョマ

元検事の法律ライター プライベートや家族との時間を確保するため自主退官/行政書士、離婚カウンセラー有資格者/常に「当事者の視点」に立ち、正確で、わかりやすく、役に立つ法律情報を発信中/婚姻歴7年/二児の子供をもつ父親/近年は実体験をベースとした離婚・浮気の情報発信に力を入れている