妻の浮気で離婚したい!でも子供の親権はどうなる?今からやるべきことを解説

今回は妻に浮気された男性向けの記事を書きました。

慰謝料のこともさることながら、お子さんがいる方は、浮気した妻のことが信用できず子供の親権を勝ち取りたいと考える方も多いと思います。

ぜひ参考にしていただければと思います。

この記事を読んでわかること

  • 離婚の親権の実情がわかる
  • 親権者を決める流れがわかる
  • 妻から親権を勝ち取るためにやるべきことがわかる

 

妻に浮気された=子供の親権獲得、ではない

妻に浮気された方が

  • 浮気した人間に子供の親権を取る資格などない
  • 浮気で苦しい目に遭ったのだから、子供の親権を取るのは当たり前

と考えること自体は決して間違いではありません。人として当然の心理だと考えます。

ただ、法律上は、浮気されたことと子供の親権とを結びつけて考えません

つまり、浮気されたからといって当然に子供の親権を獲得できるわけではない、ということです。

 

これは親権が子供の利益のためにあると考えられているからです。

子供の利益になるかどうかは、これまでの監護の実績などから判断されます。

そして、一般的な家庭では、夫よりも妻の方が子供との関わり合いが多く、監護の実績があると判断されやすいです。

そのため、妻が親権を持つことが子供の利益になると考えられる傾向にあります。

 

この傾向は過去のデータからも明らかです。

厚生労働省が公表している「人口動態統計」によると、令和元年中に離婚した夫婦のうち、夫が親権を獲得した組の数、妻が親権を獲得した組の数は次のとおりとなっています。

総  数:118,664組

夫が親権: 14,156組

妻が親権:100,242組

そ の 他 : 4,266組

 

※その他とは、夫と妻がそれぞれ分け合って親権を行うケース

親権者を決める流れ

親権者を決める流れは離婚の流れと同様です。

すなわち、まずは夫婦で「離婚するか否か」に加えて、主に次のことを話し合います(協議します)

☑ 親権者

☑ 養育費

☑ 慰謝料

☑ 財産分与

☑ 面会交流

☑ 年金分割 

このうち親権者については離婚届を提出する前に必ず決めておかなければなりません。

親権者が誰か未確定なまま離婚届を提出しても受理されません

その他については離婚後でも決めることができますが、離婚を機に新しい生活を再スタートさせたい場合は離婚前に決めておくのが理想です。

親権者を決めるにあたっては、「監護の継続性」、「離婚後の生活環境」、「子供の意思(※)」、「経済力」などを総合的に考慮し、いずれが親権者となることが子供の利益になるかを考えます

話し合い(協議)で決着がつかない場合は調停→審判→裁判と手続きを進めていきます。

 

※子供の年齢によってどこまで尊重すべきかが異なります。

0歳~10歳未満 重要視すべきではない。
10歳~15歳未満 子供の発育状況によっては尊重すべき。
15歳~20歳未満 原則として尊重すべき。

 

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妻を親権者とすべきでないケース

妻を親権者とすべきでないケースとは、妻が子供の親権者となることが子供の利益にならないと考えられるケースです。

具体的には以下のようなケースです。

☑ 妻や妻の浮気相手が子供を虐待(※)していた

☑ 妻が浮気に夢中で、

・家事・育児を放棄している、積極的ではない

・金遣いが荒くなった

☑ 子供が妻と暮らすことを望んでいない

※虐待の種類は以下の4つ

・身体的虐待:殴る、蹴る、叩く、投げ落す など

・性的虐待:子供への性的行為、性的行為・写真・動画を見せる など

・ネグレクト:食事を与えない、お風呂に入れない、病院に連れていかない など

・心理的虐待:子供に対する暴力・暴言、子供の面前での他人への暴力・暴言 など

浮気した妻から夫が親権を勝ち取るためにやるべき7つのこと

親権をめぐって妻と争いになった場合は、自分が親権者として適任であることを主張する必要があります。

協議の段階でももちろん必要ですが、調停→審判→裁判と進むにつれ、より厳格に証明することが求められます。

以下では、浮気した妻から親権を勝ち取るために、今の段階から何をやっておくべきかについて解説します。

妻、子供と別居しない

辛いかもしれませんが、少なくとも離婚に向けた準備が整うまでは別居しないことです。

妻と別居すると、妻の行動を把握することができません。後述するとおり、離婚を有利に進めていくには、妻の行動を把握することが大切です。

また、子供と別居すると妻に監護の実績を積まれてしまいます。別居すると、親権を得る上ではますますご自分を不利な状況に追い込んでしまいます

日記(備忘録)をつける

親権や慰謝料を獲得する上で、妻が子供の親権者として適任ではないことを証明する上で参考となる妻の言動や子供の言動、ご自分の監護の実績などを記録します

ポイントは「〇月〇日~~があった」などと「事実」を「簡潔」にかつ、「時系列順」に記録することです。

日記以外の証拠を集める

日記以外の証拠を集めておくと日記の信ぴょう性も増しますし、相乗効果で日記以外の証拠の信ぴょう性も増します

証拠についてはご自分で集めることも可能ですが、時間や能力に限界があります。

浮気の証拠については探偵に依頼するのも一つの方法です。

関連記事:浮気の慰謝料請求で使える証拠13選!離婚や慰謝料請求で失敗しないための集め方

関連記事:浮気調査を探偵に依頼した際の費用はいくら?相場や安く抑えるための方法など

監護の実績をつくる

前述のとおり、親権を決める上ではこれまでの監護の実績(及び監護の継続性)が重要視されます。

日中はご自宅を出てお仕事をされている方も多いと思います。そのため、帰宅後や休日が実績を積み上げやすいチャンスです。

子供と出かけたときなどは、写真や動画などを撮って子供の様子を撮影しておくと、監護の実績を裏付ける証拠として使えますね。

離婚後の生活環境について検討する

離婚後、子供が安心して暮らせる環境か否かも、親権者を決める上で重要なポイントです。

離婚後も現在の仕事を継続する場合は、現在のままでよいのか、やり方を変えるのか、帰るとしてどう変えるのかよく検討してみる必要があります。

子供が小さければ小さいほど手がかかりますので、その場合は親などの周囲の援助も視野に検討する必要があるでしょう。

準備が整うまで、離婚を切り出さない

妻に浮気を追及すること、離婚を切り出すのはあらゆる準備が整ってからが基本です。

準備不足のまま浮気を追及したり、離婚を切り出したりすると、警戒心が増して対策を取られ、十分な証拠を集めることが難しくなります。

また、監護の実績を積めないまま、十分な生活環境を整えないまま離婚を切り出しても、親権を勝ち取ることは難しいです。

慰謝料を減額する、面会交流を認める

浮気した妻にとっての痛手は経済的な負担、つまり慰謝料です。

そのため、慰謝料を減額する代わりに親権は自分がもらう、というように交渉手段として活用することも可能です。

もっとも、この手段を用いるためには、妻の浮気(不貞行為)を証明しうる十分な証拠を集めておくことが前提となります。

また、面会交流において柔軟な態度を示せば、妻から親権を獲得しやすくなると考えます。

 

まとめ

最後にまとめると、以下のとおりとなります。

☑ 親権においては父親が圧倒的に不利

☑ 妻に浮気された場合でも同様

☑ 親権については、まず話し合いで決着すべき

☑ 親権者を決める際は、子供のことを第一に考える

☑ 妻から親権を勝ち取りたい場合や前述したやるべきことを意識して行動する

 

 

 

 

この記事を書いた人

リョマ

リョマ

元検事の法律ライター プライベートや家族との時間を確保するため自主退官/行政書士、離婚カウンセラー有資格者/常に「当事者の視点」に立ち、正確で、わかりやすく、役に立つ法律情報を発信中/婚姻歴7年/二児の子供をもつ父親/近年は実体験をベースとした離婚・浮気の情報発信に力を入れている