浮気した夫(妻)との話し合いの切り出し方、タイミング、進め方は?

目次

  • 浮気された場合の話し合いは必要?
  • 話し合いの切り出し方、タイミングがわからない
  • 話し合いを有利に進めるために必要なことは?
  • 話し合いではどんなことをやればいい?聞けばいい?
  • 話し合いの後にやるべきことは?

この記事ではこのような疑問、悩みにお応えします。

浮気されたかも?と感づいたとき、多くの人がやってしまいがちなのがすぐにパートナーを問い詰めてしまうことです。しかし、何の準備もしないまますぐに問い詰めてもうまくいくことはほとんどありません。問い詰めれば問い詰めるほどパートナーの口は堅くなり、真実は闇の中。

また、浮気を疑っていることがパートナーに気づかれ、警戒心がますます強くなります。これでは浮気の証拠集めも難しくなり、真実を知ることがますます難しくなります。最悪の場合、パートナーとの関係が悪化し、離婚を迫られる事態にもなりかねません。そこで、浮気の話し合いを有利に進めるには、パートナーを問い詰める前の事前準備が極めて重要です。

この記事では、パートナーとの話し合いを少しでも有利に進めていただくべく、浮気の話し合いを切り出す前にやっていただきたいことや話し合いの切り出し方、タイミング、話し合いでやるべきこと、話し合いの注意点などを詳しく解説していきます。ぜひ、最後までご一読いただき今後の参考していただけると幸いです。

浮気の話し合いは必要

まず、婚姻関係を継続するにせよ、離婚するにせよ、話し合いは避けてはとおれない道す。婚姻関係を継続する場合は、どうしたら良好な夫婦関係を築いていけるか夫婦でよく話し合う必要がありますし、離婚する場合は慰謝料や養育費など、離婚にあたって決めるべきことについて話し合う必要があります。

浮気の話し合いをするメリット

では、パートナーと話し合いをすることにどんなメリットがあるのかみていきましょう。

浮気の事実関係がわかる

まず、一番のメリットは、浮気をしたのかどうか、したとして相手はどこの誰で、どこまでの関係まで至ったのか、期間や回数はどれくらいかなど、浮気の事実関係がわかることです。パートナーの口から直接言わせることで、これまでわからなかった事実関係ををはっきりさせることができます。

お互いの考えを知る機会になる

次に、お互いの考えを知るいい機会になることです。話し合いの機会を設けるまでは、お互いの胸の内を知る機会がほとんどなかったという方も多いと思います。あえて今後に向けた話し合いの機会を設けることで、お互いの本音を知るいい機会になりえます。

浮気された原因がわかる

次に、浮気された原因がわかることです。今後も、パートナーとの婚姻関係を継続する場合は、浮気の原因の中に再出発のためのヒントを見つけることができるかもしれません。パートナーが浮気を認めるのであれば、どうして浮気したのか、あなたのどこに不満をもっていたのかを聞いてみるとよいでしょう。

今後の進むべき道がわかる

最後に、話し合いを通じて、婚姻関係を継続するのか、離婚するのか結論をはっきりさせ、次のステップに進むことができます。いずれもあなたの一存で決めることはできませんから、話し合いをとおしてあなたにとって、あるいはパートナーにとっていずれの選択がよりベストなのかを考えていく必要があります。

浮気の話し合いをするデメリット

次に、話し合いのデメリットをみていきましょう。

冷静な話し合いができずに関係が悪化する

まず、お互いが感情的になって冷静な話し合いができなくなり、関係がますます悪化する可能性があることです。ただ、後述する事前準備をしっかり行っておけば冷静に対処することが可能です。

話し合いが曖昧なまま終わってしまう

次に、話し合いが曖昧な形のまま終わってしまう可能性があることです。特に、準備不足のまま話し合いに臨んだ場合に陥りがちです。繰り返しになりますが、話し合いを無意味なものと終わらせないためにも、しっかりとした事前準備が必要です。

浮気の話し合いを切り出す前にやっておくべきこと

浮気されたかも?と感じた場合にいきなりパートナーを問い詰めるのは絶対にやめましょう

いきなり問い詰めると、当然ながら浮気を疑っていることがバレます。バレると、パートナーの警戒心を高め、浮気の証拠を集めることが難しくなります。また、パートナーから逆切れされ、関係がますます悪化する可能性もあります。

パートナーを問い詰める前にしっかりとした事前準備が必要です。以下では、パートナーに話し合いを切り出す前にやっておくべき事前準備についてみていきましょう。

①自分で調査してみる

まずは、できる範囲で自分で調査してみましょう

調査の内容や目的によっては、ご自分でしかできないもの、ご自分の調査で済むものものあります。運がよければ決定的な証拠をつかめる可能性もありますし、仮につかめないまでも、行動パターンや浮気相手に関する情報をつかんでおけば、探偵に調査を依頼した場合の費用の節約にもつながります。

探偵に相談、依頼する

次に、自分で調査することに自信がない場合やそもそも自分で調査すべきでない場合は探偵に相談、依頼しましょう

調査で最もおそれるべきことはパートナーに浮気を疑っていること、調査していることがバレること、感づかれることです。無理して自分で行うとバレるリスクを高め、失敗に終わる可能性があります。自分でできる調査と探偵に任せる調査の線引きをはっきりさせ、探偵に任せるところは任せた方が安心です。

③パートナーとの関係を考える

次に、今後のパートナーとの関係、すなわち、このまま婚姻関係を継続(再出発)するのか、離婚するのか、あなたなりの意見、考えを固めておきましょう(最終的には、パートナーとの話し合いを通じて結論を出します)。

婚姻関係を継続するのか、離婚するのかを決めるには、非常に多くのことを考えなければなりませんから、すぐには結論は出せないと思います。もし、一人で考えても結論が出せない場合は、一人で悩まず同じ経験をした方や夫婦カウンセラーなどの専門家に相談して意見を聞いてみるのも一つの方法です。

④-1【再出発】反省、誓約書の原案を作成

次に、再出発を望む場合は、何がいけなかったのかを考えておきましょう

これまで通りの対応でいるとまた浮気される可能性があります。パートナーの心があなたから離れていたたということは、パートナーがあなたに何かしらの不平、不満を抱いていたということですから、それが何なのかを自分なりに考え、改善していくことが求められます。また、パートナーに誓約書にサインさせたい場合は、誓約書の原案を作っておきます

④-2【離婚】離婚で必要なことを知る

一方、離婚を望む場合は、離婚するにあたってはどんなことを検討するのか把握しておきましょう

離婚といっても単に離婚届にサインして役所に提出すればいいわけではありません。そもそも離婚することが適切な選択なのかどうか今一度考える必要がありますし、離婚で後悔しないためには様々な準備が必要です。離婚の準備には時間がかかります。離婚の意思が固い方や離婚を急ぎたい方は、調査と並行して離婚の準備を進めておいてもよいでしょう。

⑤話し合いの場所を探しておく

ここまできたら、いよいよ話し合いに向けた準備を進めていきます。まずは、話し合いの場所を探しておくことです。

自宅など第三者の目の届かない場所はおすすめしません。自然と話し合いがヒートアップし、パートナーから暴力を振るわれる可能性がありますし、仮に、そうなった場合に周囲に助けを求めることが簡単ではありません。カフェやホテルのラウンジなど、第三者の目の届く場所で、かつ、プライベートもしっかり確保できる場所だと落ち着いて話し合いができるでしょう。

⑥間に入ってくれる人を探しておく

次に、話し合いの間に入ってくれる人を探しておくことです。

後述するように、話し合いは夫婦二人で行うのが原則ですが、自信がない場合は、間に入ってもらう人を探しておくとよいです。身近な人だと親族、離婚経験者の友人などが考えられますが、あなたに一方的に肩入れする可能性のある人は適任とはいえません。第三者であれば、話し合いを「見守る」程度であれば夫婦カウンセラー、交渉を任せるのであれば弁護士が適任といえます。

浮気の話し合いを切り出すタイミング

浮気の話し合いを切り出すタイミングは、再出発を望む場合と離婚を望む場合とで共通する部分と異なる部分がありますので、以下、それぞれわけてみていきましょう。

【再出発】【離婚】共通

まず、再出発を望む場合も離婚を望む場合も、パートナーが話し合いに応じてくれるタイミングを見極めなければいけません平日や深夜に切り出すのは避け、できれば、休日・祝日でかつ翌日も休みという日を選択します。

いきなり切り出すよりかは、あらかじめ話し合いの日を伝えておく方が丁寧です。子供の前での話し合いは避けましょう。子供が幼くて手が離せない場合は、親など代わりに見てもらう人を探し、話し合いの場に同席させないようにしましょう。

【再出発】を望む場合

再出発を望む場合のタイミングは、前述の①から⑥の準備を終え、さらに、パートナーにサインさせる誓約書の原案を作った後です(誓約書を作る場合)。

ただし、浮気相手に慰謝料請求したい場合は、浮気相手との話し合いの準備を終えた後がよいでしょう。パートナーと浮気相手のどちらから話し合いを切り出すかは、ケースバイケースで判断するほかありません。

【離婚】を望む場合

離婚を望む場合のタイミングは、離婚の準備を終え、離婚後の生活の不安を取り除けたときが基本です。ただし、浮気のほかDVや虐待などで身の危険にさらされている場合は、身の安全を確保することを優先させてください。

また、子供がいて、転園・転校を必要とする場合は、新年度(あるいは、新学期)に新しい生活をスタートすることを想定して切り出す必要があります。切り出した後も、離婚の話し合いで時間がとられると予定通りにいかなくなる可能性がありますので注意が必要です。

浮気の話し合いの切り出し方

浮気の話し合いの切り出し方も、再出発の場合と離婚の場合で異なります。なお、どのような方法で切り出す場合も、はじめはに話し合いの趣旨・目的を端的に伝え、中身はのちのち話し合っていくスタンスでいるとよいでしょう。切り出す際は感情的にならず、冷静さを保つことを心がけましょう。

【再出発】を望む場合

再出発を望む場合は、同居している場合も別居している場合も、口頭(直接会って切り出す)か電話で切り出すことをおすすめします。メールや書面(手紙)などの間接的な方法だと、パートナーに不快感を与え、話し合いを難しくしてしまうおそれがあります。

【離婚】を望む場合

一方、離婚を望む場合は、同居しているか別居しているかで異なります。同居している場合は口頭で切り出すのが基本です。一方、別居している場合は電話、メール、書面で切り出す方法があります。それぞれ長所・短所がありますので、しっかり把握してから選択してください。パートナーが話し合いのテーブルについてくれそうにない場合は、内容証明を使うことも検討します。

浮気の話し合いでやること

パートナーに話し合いを切り出したら、いよいよ話し合いです。話し合いでやることは再出発の場合と離婚の場合で共通すること、異なることがあります。まずは、共通することを確認し、その後、再出発の場合と離婚の場合にわけてみていくことにしましょう。

【再出発】【離婚】共通①

再出発を望む場合も離婚を望む場合も、まずは浮気の事実関係を聞いて実態を明らかにすることです。

具体的には、浮気の原因(動機)、浮気に至るまでの経緯、浮気の期間、不貞行為の回数、浮気相手の情報(名前、職業、住まい(住所)、電話番号)を聞き出していきましょう。これまでの調査で明らかになっている情報でも、パートナーの口から直接言わせる(自白させる)ことが大切です。

【再出発】【離婚】共通②

①の後、あるいは状況により①と並行して、パートナーとの今後の関係についてあなたの考えをパートナーに伝えます

前述したとおり、再出発を望む場合も離婚を望む場合も、まずは結論だけを端的に伝えましょう。具体的な中身はおいおい話し合っていけばよいです。あなたの考えを伝えたら、今後はパートナーの考えを聞き、考えが一致するかどうかを確認します。

ただし、パートナーにとっては唐突な話で、すぐに結論は出せないものと思います。あなたがこれまで時間をかけて考えてきたように、パートナーにも時間が必要かもしれません。パートナーが結論を出すまで待つことも場合によっては必要です。

別居という選択肢も

時間をかけても再出発か、離婚か、結論が出ない場合はひとまず別居してみることも選択肢の一つです。

別居することでまずはお互いに気持ちを落ち着け、今後についてじっくり考えることができます。その上で話し合いを再開すれば、再出発するにせよ離婚するにせよ、充実した話し合いを行うことが可能になるでしょう。

一方で、時間が経てば経つほど気持ちが離れ、話し合いすらできない状態となってしまう、浮気相手との関係が切れていない場合は逆に関係を深めてしまうなどの危険もあります。なかなか結論が出ないからといって、安易に別居することは避けるべきでしょう。

【再出発】を望む場合

お互い考えが再出発で一致しそうな場合は、あなたがあらかじめ考えてきたパートナーにして欲しくないこと、やって欲しいことを伝えましょう。また、パートナーの意見にも耳を傾ける必要があります。

具体的には、浮気相手との関係解消に関すること、今後の異性との付き合いに関することのほか、家事・育児、お金のことなど日常生活全般のことについて話し合います。

誓約書の原案を作っている場合は、サインできるかどうかも確認します。パートナーに内容を確認してもらい、修正が必要な場合は適宜修正し、あらためてサインを求めます。修正の必要がない場合は、その場でサインさせてもよいでしょう。

【離婚】を望む場合

一方、離婚で一致しそうな場合は、親権や養育費、慰謝料、財産分与などの離婚条件について話し合う必要があります。まずは、あなたの考えてきた条件を伝え、同意できるかどうかを確認しましょう。

同意できる場合は、言った・言わないのトラブルを防止するため書面を作りましょう。あらかじめ原案を作っている方は、ここでサインさせてもよいでしょう。養育費や慰謝料などの金銭に関する合意をした場合は、パートナーに公正証書を作ることを提案し、同意をとりつけておきましょう。

一方、そもそも離婚の話し合いができない、話し合いをしても話がまとまらない場合は弁護士に依頼する、別居する、調停を申し立てることなどを検討する必要があります

話し合いでの注意点

話し合いでは次の点に注意が必要です。

話し合いに必要なものをもっていく

まず、話し合いは手ぶらで臨むのではなく、必要なものをもっていきましょう

必要ものとしては、ボイスレコーダー、筆記具、メモ用紙、浮気の証拠(写し)のほか、誓約書や離婚協議書にサインさせたい場合は誓約書や離婚協議書の原案、印鑑ももっていきましょう。パートナーにも印鑑をもってきてもらう必要があります。

原則、話し合いは夫婦だけで

まずは、話し合いは原則夫婦だけで行いましょう

第三者を話し合いの場に同席させることは話し合いを複雑にし、解決までに余計な手間と時間がかかってしまうおそれがあります。まずは、自分たちでできないか検討した上で、それでも難しい場合は弁護士などの専門家に間に入ってもらった方が安心です。

感情的にならず、冷静に対処する

次に、話し合いでは感情的にならず冷静に対処することです。

あなたが感情的になると、パートナーもそれに呼応するかのように感情的になり、話し合いにならない可能性があります。また、パートナーも会話を録音している可能性もあり、のちのち不利な証拠として使われる可能性もあります。感情的にならないためにも前述した事前準備をしっかり行うことが大切です。

譲歩する

次に、パートナーの意見にも耳を傾け、譲歩できるところは譲歩することも大事です。

話し合いが失敗するパターンとしてよくありがちなのが、自分の考えや意見だけを押し通そうとすることです。しかし、話し合いは平行線をたどったままで何も解決しないままとなる可能性が高いです。話し合いでの解決を目指す以上は、どこかで折り合いをつけることが大切です。

1回で終わらせようとしない

最後に、話し合いを1回で終わらせようとしないことです。

確かに、パートナーと面と向かっての話し合いに負担を感じ、はやく終わらせたいと考える方もおられると思います。しかし、再出発、離婚、いずれの場合も今後の人生に向けてとても大事なことを話し合うわけですから、じっくり腰を据えて話し合うべきです。何を話し合うべきかあらかじめしっかり検討しておくことが、話し合いの回数を少なくするコツです。

話し合いの後にやるべきこと

最後に、話し合いを終えた後にやるべきことを再出発の場合と離婚の場合にわけてみていきましょう。

【再出発】の場合

再出発することに決めた場合は、お互いにやって欲しいこと、やめて欲しいことを話し合い、必要であれば誓約書などの書面を作りうましょう。また、再出発する場合は、浮気相手と話し合い、パートナーとの関係解消や接触禁止のほか、必要であれば慰謝料の支払いなどを求めていくことになります。

離婚】の場合

離婚することに決めた場合は、離婚条件に付いて話し合い、合意内容を書面にまとめます。養育費や慰謝料などの金銭に関する合意をした場合は公正証書を作る手続きをとりましょう。話がまとまらない場合は調停を申し立てることを検討します。

まとめ

パートナーに浮気された場合、いずれはパートナーとひざを突き合わせて話し合いの機会を設ける必要が出てきます。あなたが再出発すると決めたにせよ、離婚すると決めたにせよ、話し合いを有利に進めるためにはしっかりとした事前準備が欠かせません。また、話し合いを切り出すタイミングや切り出し方にも細心の注意を払いましょう。

話し合いは感情的にならず冷静に淡々と必要なことを聞き出し、決めるべきことを決めていくことが求められます。また、話し合いでの解決を目指すのであれば、要求ばかりを突き通すのではなく、パートナーの意見にも耳を傾け、一定の譲歩を見せることも必要です。直接の話し合いが難しい場合は、弁護士に間に入ってもらうことも検討しましょう。

 

今回の内容は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

小吹 淳

小吹 淳

こぶき行政書士事務所 行政書士(登録番号 佐賀県22410162)
国家公務員時代は刑事事件の捜査、裁判を経験。退職後は法律事務所に事務員として勤務し、犯罪被害者・加害者の双方のサポートを経験する。現在は、夫婦間契約書を中心に取り扱う行政書士として、離婚公正証書、離婚協議書、示談書、誓約書の作成やチェック等の業務をメインに取り扱う。過去の刑事事件の捜査、裁判の経験を活かして、不倫や探偵の情報発信にも力を入れている。