浮気した夫(妻)との話し合いの切り出し方、タイミング、進め方は?

目次

  • そもそも夫婦間の話し合いって必要なの?
  • 話し合いを切り出す前にやるべきことは?
  • 切り出し方、切り出すタイミングは?
  • 話し合いで気を付けるべき点は?
  • 話し合いではどんなことを聞けばよいの?

この記事は上記のような不安や悩みを解決できる内容となっています

離婚するしないにかかわらず、話し合いは避けては通れない道です。

話し合いは楽ではありませんし、できれば避けたいもの。

しかし、話し合いという一つの「壁」を乗り越えた先に、あなたの明るい未来が待ち受けています。

この記事は、離婚カウンセラーの資格をもつ私が「少しでも話し合いを楽に、有利に進めていただきたい」との思いで作りました。

記事を読み終えたころには、話し合いに向けて前向きな気持ちになっていただけると思います。

ぜひ、最後までお付き合いいただき参考にしていただければと思います。

リョマ
リョマ
少し長くなりますので、繰り返しお読みいただくことをおすすめします。

浮気の話し合いは必要

繰り返しになりますが、話し合いは避けては通れない道です。

話し合いをしなければ、きちんとした形で配偶者にあなたの考えを伝えることはできません。

また、配偶者の考えも聞くことはできません。

これでは、事態は現状のままか、悪化するだけで、あなたにとっていいことはありません。

離婚するかしないか、いずれの道を選択するにしても、あなたの一存で決めることはできません。

きちんと配偶者と向き合うことができてはじめて、今後の人生をよりよいものにすることができます。

浮気の話し合いをするメリット

話し合いの必要性をより実感していただくべく、以下では、話し合いのメリットを解説します。

浮気の原因がわかる

浮気されて多くの方が知りたいのは「なぜ自分は浮気されたのか」ということではないではないでしょうか?

話し合いでは、配偶者の口から直接、浮気の原因を聞くことができます。

中にはあなたにとって耳の痛いことを言われるかもしれません。

ただ、今後のためには、まずは浮気の原因を把握した上で、それと向き合うことが大切です。

浮気の事実関係がわかる

浮気の原因に加えて、話し合いを通じて、

■ 浮気の期間、回数

= いつから、どのくらい浮気していたのか

■ 浮気相手に関する情報

= 浮気相手はどこの誰なのか

など、浮気の事実関係を詳しく知ることができます

なお、後述しますが、浮気の事実関係を明らかにするためには、話し合いを切り出す前に浮気調査が必要です。

そして、浮気調査によってある程度、浮気の事実関係を明らかにできます。

ただ、中には配偶者や浮気相手に直接話を聞いてみなければわからない事実もあります。

話し合いを通じて、浮気調査では分からなかった新事実が明らかになるケースも多いです。

今後進むべき道がわかる

話し合いを通じて浮気の事実関係がわかると、配偶者が

  • どれだけ浮気にのめり込んでいるのか
  • 浮気相手に心を移してしまっているのか 

かがわかります。

また、配偶者の考えやあなたに対する想いも確かめることもできます。

その上で、離婚するのかしないかを決めることができます

話し合いをしないと事態はよくても現状のまま。

今後のあなたの人生にとってプラスに働きません。

お互いの気持ちをぶつけ合ういい機会になる

この記事をご覧の方の中には「夫婦でろくな会話もしていない」という状態の方も多いのではないでしょうか?

夫婦仲が悪化している夫婦はコミュニケーションが不足していると言われています。

数の上でも、質の上でも不足しているのです。

こうした状況の中、話し合いはお互いの胸のうちを明かすいい機会となりえます

特に、再構築を望む場合は、話し合いを通じて配偶者の考えを聞くことはとても大切なプロセスとなります。

浮気の話し合いをするデメリット

次に、デメリットをみていきましょう。

ただ、いずれも事前に対処することができますので、おそれる必要はありません

冷静な話し合いができずに関係が悪化する

一つ目は、お互いが感情的になって冷静な話し合いができなくなる可能性があるという点です。

そして、ますます関係が悪化することも考えられます。

ただ、

■ 話し合いをしやすい場所を探しておく

■ 適切なタイミングで話し合いを切り出す

■ 第三者を間に入れる

などの工夫をすれば、このデメリットはある程度解消できます。

話し合いが曖昧なまま終わってしまう

二つ目は、話し合いが曖昧な形のまま終わってしまう可能性があるという点です。

特に、準備不足や話し合いの目的を曖昧にしたまま話し合いに臨んだ場合に陥りがちです。

話し合いを無意味なものと終わらせないためにも、しっかりとした準備が必要です。

浮気の話し合いを切り出す前にやっておくべきこと

前述のとおり、話し合いを有意義なものにするためにはしっかりとした準備が欠かせません。

そこで、以下では、話し合いを切り出す前にやっておくべきことについて解説します。

浮気調査する(証拠を集める)

まずは、浮気調査することからはじめます

そもそも本当に浮気しているのかどうか、調査してみなければわかりません。

調査の結果、浮気していなかった、あるいは浮気の証拠を集めることができなかったという場合もあります。

その場合は、配偶者を追及することは避け、しばらく様子をみましょう。

一方、浮気していたとしても、どこまでの関係に至っているかも調査してみなければわかりません。

単なる浮気・不倫の関係にまでしか至っていない可能性もあります。あるいは、不貞(※)関係に発展しているかもしれません。

いずれにしても、今後のあなたの歩むべき道(離婚するかしないか)を決めるには、

浮気調査によって事実関係を明らかにする必要

があります。

※配偶者がその自由意思であなた以外の第三者と肉体関係をもつこと。

いきなり問い詰めることはNG

ただ、浮気調査しよう、と思って、いきなり配偶者や浮気相手を追及してはいけません

証拠不十分なまま追及しても、いろいろと言い逃れされて否定されることが多いです。

また、浮気を疑っていること(浮気調査していること)がバレます。そうすると

■ 配偶者や浮気相手の警戒心がます
➡ 浮気調査(証拠集め)が難しくなる
➡ 話し合いを有利に進められなくなる
➡ 慰謝料請求が難しくなる
■ 配偶者との関係が悪化する
➡ 配偶者がますます浮気にのめり込む
➡ 関係修復が難しくなる
➡ 離婚を切り出される
➡ 離婚に追い込まれる 

という、あなたの望んでいなかった事態へと発展するおそれがあります。

配偶者を追及するのは浮気調査して十分な証拠を集めた後です。

話し合いを有利に進めるために必要

証拠を集めてあらかじめ浮気の事実関係を把握しておけば、配偶者から何を言われようと落ち着いて対処できます。

つまり、自信をもって話し合いに臨むことができ、主導権をもって話し合いを進めることができます。

話し合いをいう人生の大一番に臨むにあたって、証拠という「武器」があるかないかは大きな違いです。

浮気相手を特定するためにも必要

また、慰謝料請求するにせよ、関係解消を望むにせよ、浮気相手が誰かを把握できなければ目的を達成することはできません。

浮気調査では浮気相手の顔はもちろん、住所、職業、電話番号などの個人情報を特定する必要があります。

高額慰謝料を獲得するためにも必要

高額慰謝料を獲得するためのコツは、

「慰謝料の増額要素」について説得力のある主張をしつつ、減額主張に対して適切に対処すること

です。

あなたの主張に説得力をもたせるには証拠による裏付けが必要で、その意味でも浮気調査は必須といえます。

探偵に相談、依頼する

浮気調査はご自分で行うことも可能です。

自分で浮気調査してみて、不貞の証拠を集めた方がいるのも事実です。

しかし、浮気調査といっても何からはじめればよいかわからないという方も多いでしょう。

また、実際にはじめたとしても、体力的・精神的・技術的・時間的な面から限界があります。

さらには、浮気調査はバレるリスクがつきものです。一度バレると前述の事態に発展してしまうおそれがあります。

そのため、浮気調査や浮気の証拠集めはプロの「探偵」に相談、依頼するのも一つの方法です。

実績と調査力を兼ね備えた探偵であれば、これまでの経験を踏まえつつ、訓練された調査員やハイテク機材などを駆使しながら調査

してくれます。

その結果、自分で調査するよりもバレるリスクを抑えながら、より決定的な証拠を集めてくれます。

相談、見積もりは無料ですし、相談したからといって無理に契約する必要はありません

メールや匿名での相談を受け付けている探偵もありますので、まずは気軽に相談だけでもしてみましょう。

以下からおすすめの探偵事務所を探すことができます。ぜひ、ご自分に合った探偵事務所を探してみてくださいね。

 

 

調査費用以上に調査力が大事!

なお、探偵に依頼するとしても気になるのが調査費用のことではないでしょうか?

確かに、探偵の調査費用は決して安くはありません。しかし、調査費用の安さだけに着目するのも問題です。

なぜなら、調査費用の中で一番割合を占めているのは人件費や機材費であるところ、調査費用が安いということは

  • 調査員が訓練されていないor調査員がアルバイトや下請け
  • ハイテクな機材を持ち合わせていない

=調査力が低い

という可能性もあるからです。

そして、調査力が低いと、たとえば、1回で済む調査が2回、3回と必要となるかもしれません。

そうすると、高額な追加費用を請求されかねないのです。

これでは、調査費用が安い探偵に依頼した意味がありませんね。

探偵を探す際は調査費用だけではなく、調査力にも力を入れているかしっかり確認しましょう。

リョマ
リョマ
浮気調査していることがバレると、探偵でも調査が難しくなることがあります。バレる前にはやめに相談するのがおすすめです。

今後の方向性を決める

浮気調査を進めていくうちに、配偶者がどれほど浮気に本気なのかが徐々に明らかになってきます。

  • 浮気の期間が短い
  • 浮気相手と会っている回数が少ない
  • あなたに対する対応が以前と変わらない
  • 家にもきちんと帰ってくる

などという場合は、まだまだ浮気にのめり込んではいないかもしれません。

一方で、

  • 浮気の期間が長い
  • 浮気相手と会っている回数が多い
  • あなたに対する対応が以前より雑になった
  • 別居を切り出された

などという場合は、すでに浮気にのめり込んでいる可能性があります。

いずれの場合でも、

■ 離婚しない(夫婦関係修復)

■ 離婚する

を、あなたなりに考えておく必要があります。

まだ浮気にのめり込んでいない場合は、配偶者の心を取り戻せる余地は十分あるといえます。

そのため、離婚しないという選択肢を取ることも十分可能です。

一方、浮気にのめり込んでいそうな場合は、離婚せざるをえないかもしれませんね。

ただ、最終的な話し合いで配偶者の心が入れ替わる可能性も十分に考えられますから、諦める必要はありません。

自分から変わる覚悟をもつ

関係修復を望む場合は、自分から変わる覚悟をもつことが必要です。

今現在、配偶者の心はあなたから離れていっている状態です。

その心を取り戻すには、自分がとらわれていた価値観や常識をいったん捨て去ることが必要です。

そして、配偶者が抱いている不平・不満に耳を傾け、配偶者の要望に応えられなければ修復は難しいといわざるをえません。

もちろん、悪いのは浮気した配偶者で、配偶者自身も変わる必要があります。

しかし、配偶者が変わることを要求し期待しても、あなたの望み通りに変わることは少ないです。

なぜなら、配偶者もあなたに変わって欲しいと考えているからです。

あなたが配偶者を変えることができる唯一の方法は、あなたが変わることです。

関係修復を望む以上は、その覚悟をもてるかどうか自問自答してみてください。

修復可能なケースや修復するためにやるべきなどは、以下の記事で詳しく解説しています。

離婚で必要なことを把握する

離婚すると決めた場合は、まずは

■ 離婚するために、今のうちからどんなことをやるべきか 

を把握してみてください。

想像以上にやるべきことが多く、大変なことがわかります。

また、離婚後の生活を想像して、

■ 自分一人の力で生活できるか

■ 生活していくとして、今から何をやるべきか

を検討してみてください。

その上で、やはり離婚したい!とお考えになるのであれば、離婚に向けて動き出しましょう

絶対にやってはいけないことは、

浮気された=離婚、と即断し、準備不足のまま配偶者に離婚(話し合い)をもちかけること

です。

準備不足のまま離婚(話し合い)を切り出しても、後で苦労するのはあなたかもしれません。

熟慮に熟慮を重ね、十分な準備を整えてから切り出すのが基本です。

話しやすい環境を選ぶ

話し合いを有意義なものとするためには話し合いの場所選びも大切です。

夫婦の問題だからといって自宅など第三者の目の届かない場所で話し合いを切り出してはいけません。

話し合いがヒートアップして暴力沙汰に発展する可能性も否定できません。

また、仮に、暴力沙汰となった場合に自宅などでは周囲に助けを求めることが容易ではありません。

一方で、第三者の目の届く場所であれば、「誰かに見られている」という抑止力が働きます。

その結果、冷静に話し合いを進めることが可能となります。

おすすめはカフェやホテルのラウンジです。

ただ、場所によっては、プライベートなことを話すには不向きの場所もあるでしょう。

第三者の目が届き、かつ、プライベートが確保できる場所かどうか事前に下調べしておくことが必要です。

間に入ってくれる人を探す

後述するように、話し合いは夫婦だけで行うのが原則です。

ただ、夫婦だけで行う自信がない場合は、間に入ってもらう人を探しておくとよいです。

身近な人だと

■ 親族 
■ 友人

などが考えられますが、あなたに一方的に肩入れする可能性のある人は適任といえません

身近に適任者がいない場合は「夫婦問題(離婚)カウンセラー」に間に入ってもらう(※)のも一つの方法です。

配偶者に「あなたの味方のカウンセラー」との印象を与えないよう、夫婦で話し合って選ぶことが理想ですが、それも難しい場合はあなたの判断で選んでもよいでしょう。

※弁護士に仲介を依頼できる?

話し合いの仲介を弁護士に依頼できるかどうかは最終的な目的にもよります。離婚や慰謝料請求などを目的としている場合は依頼できるでしょう。一方で、関係修復を目的としている場合は、夫婦関係調整調停(円満)を申し立てる場合を除き、依頼できない場合もあります。いずれも弁護士しだいとなりますので、まずは弁護士に問い合わせてみましょう。

浮気の話し合いの切り出すタイミングと切り出し方

浮気の話し合いを切り出すタイミングは、

■ 浮気調査を終えた(浮気・不貞の証拠を集めた)

■ 離婚するかしないか覚悟を決めた

■ 修復、離婚に向けた準備を終えた

後です。

切り出し方は、配偶者に「大事(大切)な話があるから〇〇に行こう」などと言って、あらかじめ下調べしておいた場所へ誘いましょう。

ただ、配偶者に余裕がないと話し合いに応じてもらえない可能性があります。

平日や深夜に切り出すのは避け、できれば、休日・祝日でかつ翌日も休みという日を選択します。

また、いきなり切り出すよりかは、あらかじめ話し合いの日を伝えておく方が丁寧です。

子供がいる場合は、子供の前での話し合いは避けましょう。

子供が幼くて手が離せない場合は、親など代わりに見てもらう人を探し、子供を話し合いの場に同席させないようにしましょう。

浮気の話し合いでやること、注意点

ここまできたら、いよいよ話し合いをする場面です。

以下では、話し合いでやることを解説した上で、話し合いの注意点についても解説します。

なお、話し合いには、最低限

■ ボールペン

■ メモ用紙

■ 証拠
■ ボイスレコーダー

は忘れずもっていきましょう。

浮気の事実関係等を聞き出す

話し合いの一番の目的は浮気の原因や事実関係を聞くことです。

ただ、刑事事件の取調べのように、はじめから事細かに聞くことは大変です。

また、配偶者にもひかれてしまって口を閉ざされてしまう可能性もあります。

最終的には以下にあげることを聞き出したいですが、まずは、ざっくりと不貞を認めるか否か、だけを端的に聞けばよいです。

【最終的に聞き出したいこと】

(離婚する・しない共通)

■ 浮気(不貞)の原因

■ 浮気するまでの経緯

■ 浮気の期間、回数(場所、日時)

■ 浮気を誘った側、浮気の主導者

■ 浮気相手の情報(氏名、住所、職業、電話番号など)

■ 今後どうしたいか、どうして欲しいか

(離婚しない場合)

■ 浮気相手と関係を解消できるか

■ 浮気相手と接触しないと誓約できるか

■ 浮気しないと誓約できるか

もし不貞を認めない場合の対応は、関係修復を望むのか、離婚を望むのかで異なります。

関係修復を望む場合の対応

関係修復を望む場合は、まずは

■ やり直しを望んでいること
■ やり直すために自分から変わる覚悟をもっていること
■ あなたの浮気で困っていること
■ 二度と浮気をして欲しくないこと
■ 浮気を認めることがすべての出発点であること

を率直に伝えてください。

伝えられた側としても嫌な気持ちはしないはずです。

また、配偶者は、多かれ少なかれあなたに不平・不満を抱いています。

そこで、

配偶者の話を遮らず最後まで聞き、不平・不満をすべて吐き出させること

も必要です。

その上で、あなたが配偶者のためにやっていきたいこと、やれることを約束すると配偶者も安心します。

さらに、配偶者がなぜ不貞を認めないのかを敏感に察知する必要があります。

ただ、多くの場合

■ 離婚を切り出されるのが怖い
■ 慰謝料請求されるのが怖い
■ 浮気相手やその家族が巻き込まれるのが怖い
■ 家族や会社、近所にバレるのが怖い

といった点を気にしています。

そこで、配偶者に上記のことはしないと約束することも有効な方法になりうるでしょう。

なお、関係修復を望む場合に絶対にやってはいけないことは、

■ 証拠をつかんでいることを匂わせる発言をすること

■ 証拠を見せること

です。

配偶者に浮気調査したことや証拠をつかんでいることがわかると、

  • 「犯罪者扱いしやがって!」
  • 「そんなにオレ(私)のことが信用できないの?」
  • 「プライバシー侵害で訴えてやる!」

などと言われて話がこじれ、不貞を認めさせることができないどころか関係が悪化し、修復が難しくなってしまうおそれがあります。

「証拠をつかんでいることを匂わせる発言」とは、およそ配偶者と浮気相手だけしか知らない事実をいうことです。

こうした発言をすると、勘の鋭い配偶者だと浮気調査されたことにすぐに気づきます。

不貞を認めさせようとすると、つい感情的になって上記の発言をしてしまいがちです。

修復を目指iす場合は言葉を選びながら、冷静な対応を心がける必要があります。

離婚を望む場合の対応

一方、離婚を望む場合は修復の場合よりも強気の姿勢に出てよいです。

ただ、はじめから証拠を見せつけると前述のように逆切れされ、話し合いにならない可能性があります。

まずは、オープンクエスチョン(※)を投げかけて、配偶者の口から言わせるようにします。

それでも言わない場合はクローズドクエスチョン(※)を投げかけて、回答の選択肢を狭めていきましょう。

そして、クローズドクエスチョンにも回答しない場合にはじめて証拠を提示します。

この際、配偶者に証拠隠滅されないよう、提示の仕方には細心の注意を払ってください。

原本は提示せず、写し(複写、複製)を提示した方が安心です。

※オープンクエスチョン、クローズドクエスチョン

オープンクエスチョンとは「いつ」、「どこで」、「誰と」、「どうやって」、「どのようにして」など、回答範囲が限定されない質問方法をいいます。

5W1Hを意識して質問するのがコツです。一方、クローズドクエスチョンとは「はい」か「いいえ」でしか回答できない、回答範囲が限定される質問方法をいいます。

今後のことについて確認する

ご自分の考えを配偶者に伝えたら、今度は、今後についての配偶者の考えも聞きましょう。

あなたの希望と配偶者の回答によって、次の4パターンになることが考えられます。

①あなた「修復」、配偶者「修復」➡修復へ
②あなた「離婚」、配偶者「離婚」➡離婚へ
③あなた「修復」、配偶者「離婚」➡??
④あなた「離婚」、配偶者「修復」➡??

①、②のケースは結論がはっきりしています。

①のケースでは、お互いがやって欲しいこと、やって欲しくないことを確認することが必要です。

そのうち、特に大切なことについては誓約書にまとめるのも一つの方法です。

誓約書については後述します。

②のケースでは、さらに離婚で必要なことを話し合う必要があります。

問題は③と④のケースです。

ただ、③のケースでは基本的に離婚は成立しません。

そもそも離婚はあなたと配偶者が合意してはじめて成立するのが基本だからです。

また、仮に裁判となった場合でも、裁判所は有責配偶者(※)からの離婚請求は、基本的には認めないスタンスを取っています。

そこで、まずは慌てず、どうして離婚を希望しているのかを配偶者に確認してみましょう。

あなたに不平・不満がある場合は、どこを改善して欲しいのか聞いて、それを実践するようにしましょう。

一方で、すでに浮気相手に心を移してしまっている場合もあります。

その場合は修復よりも離婚を選択せざるをえなくなるかもしれません。

④のケースでは、反対にあなたが配偶者に自分のためにどこを、どう改善してくれるのか聞いてみましょう。

その回答しだいでは修復を考え直してもよいでしょう。

別居という選択肢も

話がまとまらない、結論が出ない場合は別居を選択するのも一つの方法です。

別居することで、お互いが気持ちを落ち着けて冷静になることができます。

また、ときの経過とともに自然とわだかまりが解けて元の関係に戻ることも考えられます。

もっとも、別居するといっても

■ いずれが家を出ていくのか?
■ どこに住むのか?
■ 仕事はどうするのか?

■ 住居費等の生活費の負担はどうするのか?
■ 子供のことはどうするのか?

など、様々なことを検討しなければなりません。

仮に、あなたが今の家を出ていくつもりでも無断で出ていくことは避け、別居についてよく話し合う必要があります。

また、別居することで、ますます関係が悪化することも想定されます。

別居後も配偶者とこまめに連絡を取り、別居期間は短期間にとどめましょう。別居期間が長期化すればするほど元の生活に戻りづらくなります。

子供がおり、かつ、あなたが今の家を出ていく場合は、離婚後の親権のことを考えると、子供と一緒に出ていく必要があります。

話し合いの注意点

次に、話し合いの注意点を解説します。

原則、話し合いは夫婦だけで

この点は前述したとおりです。

なお、浮気相手の参加も不要です。

夫婦の問題は夫婦にしかわからず、浮気相手を話し合いに参加させると余計に混乱し、参加させる意味がないからです。

また、話し合いでは「あなたVS配偶者・浮気相手」という構図となることから、配偶者と浮気相手との結束がさらに強くなる可能性があります。

配偶者との関係修復を望む場合は、こうした事態は絶対に避けたいです。

浮気相手との話し合いは、配偶者との話し合いを終えた後でも十分間に合います。

感情的にならない、落ち着いて対処する

難しいことですが、話し合いでは感情的にならず冷静になりましょう。

あなたが感情的になると、それに呼応するかのように配偶者も感情的になります。

感情的にならないためには、これまで繰り返し述べてきているように、

■ 話し合いの環境

■ 話し合いを切り出すタイミング

■ 話し合いの間に入れる第三者

に工夫が必要です。

話し合いで暴力を振るったり、脅迫めいたことをいう、SNSに浮気のことをアップするなど犯罪にあたるようなことをするのは論外です。

もし、話し合いがヒートアップしそうという場合は勇気をもって中断し、冷却期間を置くことも必要です。

配偶者の意見にも耳を傾ける

話し合いのメリットでも述べましたが、話し合いは配偶者の意見を聞くいい機会になりえます。

せっかくの機会を、あなたの不平・不満や意見だけをぶつける機会にしてしまうのはとてももったいないです。

あなたが離婚する・しないのいずれの選択をとっているかに関わらず、

配偶者の話をさえぎらず、最後まで聞く

という姿勢を心がけてください。

ボイスレコーダーで会話を録音

冒頭で述べたとおり、話し合いにはボイスレコーダーをもっていきましょう

重要な会話が録音できていなかったということがないよう、あらかじめボイスレコーダーの

  • 電池持続時間(録音時間とは異なる点に注意)
  • 録音時間
  • 充電状況

を確認しておきましょう。

また、話し合いの前に、実際に使ってみて録音状況を確認しておくことも大切です。

ボイスレコーダーで会話を録音しておけば、あとで「言った」、「言わない」の水かけ論を防止できます。

また、会話の雰囲気も記録できますから、「脅迫された」、「強制的に言わされた」という配偶者の反論を潰すことができます。

一方で、会話の内容や雰囲気によっては不利な証拠となってしまうことも。

また、配偶者もボイスレコーダーを仕込んでいるかもしれません。

録音していることされていることを忘れず、話し合いは感情的にならず冷静にということをお忘れなく。

浮気の話し合いの後にやるべきこと

話し合いの結果、離婚か修復か結論が出たら、それぞれに応じて具体的な行動に移しましょう。

以下では、配偶者に対する対応と浮気相手に対する対応にわけて解説します。

配偶者に対する対応

配偶者に対する対応は離婚する場合と離婚しない場合とにわけて解説します。

離婚する場合

離婚する場合は、さらに話し合いの機会を設け、次のことをついてきちんと取り決める必要があります。

 婚姻費用(別居していた場合)

■ 親権  (子供がいる場合)

■ 養育費 (子供がいる場合)

■ 慰謝料

■ 財産分与

■ 面会交流(子供がいる場合)

■ 年金分割

■ 強制執行認諾付き公正証書(※)を作ること

※配偶者がお金の支払いを怠った場合に「財産を差し押さえられる手続きを取られてもかまいません」

という配偶者の承諾付きの公正証書。

取り決めた内容はメモ書きします(あるいは「離婚協議書(案)」にとりまとめます)。

そして、配偶者が公正証書を作成することに同意した場合は、最寄りの公証役場に面談の予約を入れます。

その後、あらかじめ作成したメモ書き(あるいは「離婚協議書(案))や必要書類をもって調整した日時に公証役場へ行き、公証人と面談します。

面談後、公証人が公正証書を作成します。

公証人が公正証書を作成したら、再度、指定された日時に公証役場へ行き、公正証書にサインします。

互いに公正証書を取り交わしたら、親権を持つ方が役所に離婚届を提出します。

離婚届が受理されると離婚成立です。

公正証書の作成手順・費用、離婚届の書き方について詳しくお知りになりたい方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

離婚しない場合

離婚しない場合は誓約書を作るのも一つです。

誓約書を作っておくことで、今後の安心材料にはなりえます。

ただし、最終的には配偶者にサインをもらわなければなりません。

また、拒否したからといって強制はできません。

作る以上は、配偶者にも守ってもらえそうな内容とすることが大切です。

浮気相手に対する対応

浮気相手に対して対応するのは、配偶者との話し合いを終えた後が基本です。

以下のとおり、離婚するかしないかで、浮気相手に対する対応が異なってくるからです。

■ 離婚する   

➡ 慰謝料請求 

■ 離婚しない

➡ 接触禁止の誓約+(慰謝料請求)

浮気相手との話し合いの注意点、誓約書、示談書の作り方については以下の記事で詳しく解説しています。

 

今回の内容は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

リョマ

リョマ

元検事の法律ライター プライベートや家族との時間を確保するため自主退官/行政書士、離婚カウンセラー有資格者/常に「当事者の視点」に立ち、正確で、わかりやすく、役に立つ法律情報を発信中/婚姻歴7年/二児の子供をもつ父親/近年は実体験をベースとした離婚・浮気の情報発信に力を入れている