夫婦関係を修復したいけど
- そもそも修復可能なの?
- 修復できない場合ってどんな場合?
- 修復するには何をやるべき?
- 反対に何をやってはいけない?
この記事は上記の疑問、お悩みにお応えする内容となっています。
夫婦関係が悪化した場合、「離婚」の選択肢が頭をよぎる方も多いと思います。
しかし、離婚は結婚よりもエネルギーを必要とします。離婚するにしても様々なことを準備した上で、配偶者と話し合って取り決めなければなりません。
そして、きちんと取り決めた上で離婚しなければ、離婚後に苦労するのはあなたの方ともなりかねません。
そこで、修復の可能性が少しでも残されているのであれば、まずは修復を試みてみることをおすすめします。一度試みて、それでも修復が難しいという場合にはじめて離婚を選択しても遅くはありません。
この記事では、夫婦カウンセラーの資格をもち、かつ、二児の父親でもある私が、夫婦関係を修復していくための「ヒント」をご紹介します。
ぜひ、最後までご一読いただき参考にしていただければと思います。
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夫婦関係の修復が可能なケース

まず、夫婦関係を修復しようとするにしても、そもそも修復が可能かどうかを見極める必要があります。可能であれば修復に向けて行動する必要があります。
一方で、「難しいかな?」と感じた場合は、離婚も視野に入れる必要があります。
以下では、夫婦関係の修復が可能なケースを挙げましたので参考にしてみてください。
自分から変われる
夫婦関係を修復していく上で必要なことは、自分から変わる(変わる覚悟を持つ)ということです。
夫婦関係が悪くなると「私は悪くない。悪いのはあっちだ」などと思って、配偶者から変わることを求めがちです。しかし、配偶者に限らず、人を変えることはそう簡単なことではありません。にもかからわず、配偶者に変わるよう求めても精神と時間を無駄に消費するだけで何の進展も望めません。
また、厳しい言い方になるかもしれませんが、夫婦関係が悪化したのはすべて配偶者のせいとは言い切れない面があります。そして、あなたが配偶者に対して不平・不満を抱いているように、配偶者もあなたに対して不平・不満を抱いています。その配偶者に対して「こうして」、「ああして」と求めてもまったく効果がないばかりか、かえって逆効果です。
そこで、夫婦関係を修復する上では、配偶者に変わるよう求める前にあなたから変わることが求められます。配偶者の目に見えるような形で変われば、配偶者にも変わるよういいやすくなりますし、配偶者もあなたに感化されて変わってくれる可能性があります。
繰り返しになりますが、人を変えることは簡単なことではありません。あなたが理想とする夫婦像に近づくには長い道のりになることも予想されます。しかし、ここができるかできないかが「修復」か「離婚」かのターニングポイントとなります。
※知ってますか?~イソップ寓話「北風と太陽」の話~
北風と太陽はどちらが先に旅人の上着を脱がせられるか勝負します。北風は旅人のマントを脱がせようとしてピューピュ―と力いっぱい風を吹いてマントを吹き飛ばそうとします。ところが、旅人は寒さを嫌って「吹き飛ばされまい」とマントを押さえてしまい、マントを吹き飛ばすことができません。一方、太陽が光を照り続けると旅人は暑さに耐えきれなくなり、 自分からマントを脱いでしまった、という話です。すべて配偶者のせいにして、配偶者に変わるよう求めるのは「北風」、自分から変わり温かい気持ちで配偶者に接するのは「太陽」と同じです。自分から変われば、配偶者の心は自然と開いてくれます。
配偶者への想い(愛情)が残っている
自分から変わる必要があるといっても、完全に想い(愛情)をなくした配偶者のために変わることはできないでしょう。そのため、配偶者への想いが残っているかどうかも「修復」か「離婚」かの見極めのポイントです。
一方で、少しでも想い(愛情)が残っていれば、多少の困難にぶつかっても「●●のためなら」とモチベーションを維持しながら少しずつでも変わっていくことができます。
また、後述しますが、修復のためには配偶者への感謝や思いやりの気持ちをもつことが非常に大事です。ただ、感謝や思いやりの気持ちをもてるのも、配偶者への想いがあってこそです。
今現在は配偶者への想いが失われていても、時間が経つとともに徐々に回復することも考えられます。今すぐに結論を出す必要はありません。じっくり時間をおいて配偶者のために自分が変わっていけるのかじっくり検討してみましょう。
コミュニケーションを取れる
夫婦生活では綿密なコミュニケーションが必要不可欠です。この記事を読まれている方も、配偶者とのコミュニケーション不足に悩まされている方も多いと思います。
コミュニケーション不足の原因は様々あると思いますが、一言でいうならば「無関心(愛情、感謝、思いやりの欠如)」といったところではないでしょうか?
そもそもコミュニケーションは、自分の意見ばかりを言うことだけではなく、相手の気持ちを想像し、気持ちに寄り添い、相手の意見にも耳を傾けてはじめて成立するものです。相手の意見をいったん受け止めた上で自分の意見を相手に伝える。これが正しいコミュニケーションのやり方です。
そして、これが可能となるのもお互いがお互いのことに関心をもてればこそ。完全に関心が失われてしまって、もはや回復困難な状態に至っている場合は「離婚」を選択せざるをえないでしょう。一方、配偶者の関心は失われていても、あなたの関心が失われていない場合は「修復」の余地はまだまだ残されているといえます。
夫婦関係の修復が難しいケース

一方、夫婦関係の修復が難しいケースは以下のとおりです。
DV・モラハラを受けている
DV・モラハラを受けている場合は、そもそもあなたに修復の気持ちがない場合がほとんどです。
また、配偶者に修復を求めることも困難といえます。
この場合は修復ではなく別居・離婚を選択すべきです。
浮気が常態化している
浮気が短期間、一度だけ、という場合は修復は可能かもしれません。
しかし、浮気が長期に及んでいると、配偶者の心はあなたから離れている可能性もあります。
また、浮気を繰り返すということはあなたに気がないからからもしれず、修復は難しいかもしれません。
「今のままの自分でいたい」と考えている
前述のとおり、自分から変わることが夫婦関係を修復する上での第一歩です。
自分が変わらない限り、事態は現状のままか悪化する一方です。
変われない、変わる自身がない場合という場合は、同じ価値観を共有できる配偶者を選択するというのも一つの方法です。
コミュニケーションが取れない
夫婦関係を修復する上でコミュニケーションは必要不可欠です。
■ 何度話してもかみ合わない
■ いつも喧嘩になって冷静な話し合いができない
などという場合は、今後もコミュニケーションを取ることができず、修復は難しいかもしれません。
ただ、簡単にあきらめてしまうのも問題です。
あなたの言い方や態度一つで、状況がガラリと変わる可能性もあります。
また、後述するように、直接の話し合いが難しい場合はカウンセラーなどの第三者を間に入れるのも一つの方法です。
夫婦関係を修復するためにやるべきこと

それでは、ここからは夫婦関係の修復に向けてやるべきことをご紹介します。はじめは難しいかもしれませんが、少しづつでもチャレンジして一歩ずつ前進していきましょう。
①男と女の違いを認識する
まずは、夫婦の前に夫は一人の男、妻は一人の女性です。そして、男性と女性とでは生来的な違いがあることが各種研究でわかっており、まずはこの違いから認識することからはじめなければいけません。
男性の特徴はとにかくプライドが高い人が多いという点です。男性がプライドが高いのは「テストステロン」というホルモンが影響しているといわれています(引用:浮気の言い訳 姫野友美著)。
男性はもともと外(会社など)で狩り(仕事)をして、獲物(給料)を家庭に持ち帰ってくるタイプでした。しかし、当然ながら外の世界では競争が待ち受けています。そんな生きるか死ぬかの競争社会で勝ち抜くためには誇り高いプライドを保持しておく必要があったのです。
一方、女性はどうでしょうか?本来、女性の仕事は男性が持ち帰ってきた獲物で家庭を守ることでした。そして、家庭を守るためにはそこで暮らす人と良好な関係を築いていくことが必要でした。
それにはプライドは必要ありません。プライドが高いと周囲から敬遠され、良好な関係を築いていくことができないからです。では、何が必要かといえばコミュニケーション能力です。そのため、女性は男性に比べてコミュニケーション能力に優れており、普段の生活でもコミュニケーションを重要視する傾向にあります。
以上の男女の違いを踏まえた上で、次の言動をしていないかチェックしてみてください。もし、当てはまるものがあれば、妻は夫のプライドを傷つけ、夫は妻とのコミュニケーションをないがしろにしていると認識し、今日から改めましょう。
① 「いただきます」、「ごちそうさま」などの基本的な挨拶がない
② 愛情表現が乏しい、ない
③ スキンシップをとってくれない、拒否する
④ 話を最後まで聞こうとしない
⑤ 共感の心がない
⑥ すぐに解決策を求める、提示する
⑦ スマホやゲーム、趣味に没頭しすぎて話を聞いてくれない
⑧ 電話しない、メールしない
全夫へ。離婚原因は突然やって来ない。毎日の積み重ねが引き金。食卓1つ例に挙げても『会話のない黙食』『手料理に感想無し』『食べた食器を運ばない、水につけない』『感謝0で味付けに文句しか言わない』『食事の時間に帰って来ない』尊敬と愛と感謝のない夫婦関係は終わる。妻はあなたの母ではない
— たかゆき (@takayukitako) October 24, 2021
今のうちに言わせてください。
— 結婚失敗した。後悔。ナナ (@kekkonshippai) November 25, 2021
・ありがとうを言わない
・労いの言葉をかけない
・家事、育児をしない
・家のことは「お手伝い」という思考
・してもらって当然の思考
当てはまる人はいずれ必ず捨てられる。
もう昭和じゃないから。時代は変わったから。
離婚したくなければ早急に改善した方がいい。
【夫のプライドを傷つける妻の言動】
① 「給料が少ない、ボーナスが減った」と不満を言う
② 夫の仕事の苦労を知らない、知ろうとしない
③ 仕事から帰宅するや否や不満をぶちまける
④ いつも命令口調
⑤ 「そのくらいもできないの?」などと子ども扱いする
⑥ 「それに比べてあなたは・・・」と他の男性と比べる
⑦ 子供の前や外で夫の悪口を言う
⑧ 夫を立てない
⑨ 大事なことを夫に相談なしに決めてしまう
⑩ 自分の都合のいいように夫を教育している
⑪ 夫よりも子供、夫よりもペットを大事にする
②「家族」ではなく「他人」と認識する
夫婦とはいえ、もともとは血のつながっていない「赤の他人」です。しかし、夫婦となった(結婚した)途端、なぜか多くの人がお互いを「家族」という一つの単位にくくりがちです。
そうすると、無意識のうちに「家族だから何をやっても(やらなくても)許される」という「甘え」や「依存」が生じます。そして、夫(妻)からやってもらうこと、社会に出ればすべきことをしないことが「当たり前」になってきます。
ただ、もともとはお互い「他人」なわけですから、この当たり前ができないでいると徐々にお互いの間に溝ができてきて夫婦仲が悪化してくるのです。
なお、ここで「何でも許せるからこそ家族なのでは?」、「甘えられない家族は家族ではないのでは?」と疑問に思われる方もいるでしょう。しかし、それはあくまで人としての「当たり前」ができた上で成立する話なのです。
まずは、過去を振り返ってみて、挨拶や感謝の気持ちを伝えるといった人としての当たり前ができているかどうかをチェックしてみてください。できていない場合は今すぐにでもはじめてください。
③それぞれの良い点を見つめ直す
夫婦仲が通常の状態でも、どうしてもお互いの良い点よりも悪い点に目がいきがちです。夫婦仲が悪くなると、なおさらそうなるのではないでしょうか?
そこで、まずは配偶者を否定的に見るのではなく、あえて肯定的に見る作業からはじめてみましょう。つまり、
■ 夫(妻)の良い点(長所)
■ 他人に自慢できる点
■ 感謝している点
を思い出してみるのです。
なお、ここでのポイントは「真面目」などと抽象的な言葉で終わらせず、どの点が真面目なのか、なぜそう感じるのか、できるだけ具体的に思い出してみることです。配偶者のことを考えるいい機会となります。
④過去を振り返る
どんな夫婦でも、はじめは仲はよかったはずです。では、どこからおかしくなってきたのでしょうか?ヒントは「過去」にあるかもしれません。
そこで、過去を振り返ってみて、
■ 夫婦仲がうまくいっていたときのこと
・ 時期・期間、原因
・ 会話の内容、思い出
・ 心がけていたこと
・ 夫(妻)からしてもらって嬉しかったこと
■ 夫婦仲が悪くなってきたときのこと
・ 時期、きっかけ、印象的な出来事、原因
・ 会話の内容
・ 配偶者にとった対応
・ あなたが感じる配偶者の不満
■ 共通
・ 夫(妻、家族)のためにやってきいたこと
・ 夫(妻)が自分(家族)のためにやってくれていたこと
を具体的に思い出してみましょう。
すると、
- 「新婚時代は恋人時代と同様に会話ができていた」
- 「でも、子供ができてから、段々と夫婦の会話が減ってきたかも」
- 「その頃から子育てに集中しすぎて、夫(妻)のことに関心がもてなくなったかも」
などと徐々に夫婦仲が悪くなってきたターニングポイントが見えてきます。その中に修復のヒントが隠れているかもしれません。
⑤相手が何を嫌がっているのかを想像してみる
次に、相手があなたの何を嫌がっているのかを自分なりに想像してみましょう。あなたが妻なら【夫が嫌だと感じること】を夫なら【妻が嫌だと感じること】を参考にしてください。
【夫が嫌だと感じること】
①~⑩(前述のとおり)
⑪ 家事・育児を求めすぎる
⑫ 以前に比べて体型が崩れている
⑬ 化粧をしない、着ている服がいつも同じ
⑭ 自分の親、兄弟を大事にしてくれない
⑮ 家の中が常に散らかっている
⑯ 物を買いすぎる傾向にある(買い物好き)
⑰ 料理に手抜きが多い
⑱ 「文句を言うなら自分で作ったら?」と言われる
【妻が嫌だと感じること】
①~⑧(前述のとおり)
⑨ 重い荷物をもっている、子供の抱っこで疲れているのに気づかない
⑩ 体調が悪いのに気遣ってくれない(通常どおり、家事・育児を求める)
⑪ 自分から折れようとしない
⑫ 命令・説教口調
⑬ 子供のことを妻に任せきり
⑭ セックスのタイミング、やり方が一方的
⑮ 仕事がうまくいっていないせいを妻や家族のせいにする
⑯ 家事・育児に非協力的
⑰ 一日中、家でダラダラしている
⑱ 記念日を忘れている
⑲ 自分の味方になってくれない(特に、義父母との関係が悪化したとき)
どうでしたでしょうか?普段、夫(妻)があなたの何を嫌だと感じているのか想像できたでしょうか?想像できたら、今日から少しずつでも改善していきましょう
⑥話し合いの機会を設ける
①~⑤を終えた段階で話し合いの機会を設けましょう。お互いの意思をきちんと伝え、確かめ合うためにも「あえて」話し合いの機会を設けることが必要です。
話し合いをもちかけ方、タイミング、場所にも注意
話し合いの機会を設けるといっても、いきなり話し合いをもちかけてはいけません。「疲れている」、「忙しい」などと言われて断られる可能性が高いです。
そこで、「話したいことがあります(ある)」、「大事な話だから機会を設けてくれませんか(くれないか)?」とあくまで自分から下手に出て話し合いをもちかけ、話し合いの日時を決めておくとよいです。
また、お互いがヒートアップすることを防止するためにも、話し合いの場所は自宅以外の場所(カフェなど)を選んだ方がよいです。あらかじめ第三者の目が届きつつも、しっかりとプライべートを確保できる場所を探しておきましょう。
修復したい気持ちをストレートに伝える
話し合いでは、まず、配偶者に修復したい気持ちをストレートに伝えましょう。あなたから正直に想いを伝えられた配偶者も嬉しいものです。
また、④や⑤の段階であなたが今後改善していきたいと思ったことを、まずはあなたから配偶者に伝えることが大切です。冒頭でも述べましたが、修復の鍵は「自分から変わること」でした。ここで、配偶者にあなたが変わる姿勢を示すことができれば、配偶者の心をグッと取り戻せるはずです。
いったん相手の話を最後まで聞く、受け入れる
自分の想いを伝えることができたら、今度は相手の話を最後まで聞きましょう。話を最後まで聞かず、「それは違う」、「まったくわかっていない」などと言って話を遮り、相手の話を全否定することだけは絶対に避けてください。
なお、あなたが話している途中に相手が話そうとしたら、「いったん最後まで話させて」、「あなたの話は私(オレ)の話が終わった後にちゃんと聞くから」と伝えましょう。そうすると、相手も安心してあなたの話に耳を傾けてくれやすくなります。
ルールを作る
お互いに修復の意思確認ができたら、今度は夫婦のルール作りにとりかかりましょう。また、これまでなんとなく決めていた方もこの機会に見直してみるとよいです。
ここで「夫婦にルールなんて必要なの?」、「ルール作りとか息が詰まりそうで嫌だ」と思われるかもしれません。ただ、そう考える方は、もう一度、「①」、「②」に立ち戻ってみてください。
そう、夫婦はもともと違う人種なのです。その異なる人種が一つ屋根の下で共存していくためには、やはり最低限のルール作りは必要です。
家事、育児、お金、子供の教育など、あらゆる問題は夫婦の二人で解決していくべき問題です。決してどちから一方に押しつける形をとってはいけません。
⑦意識的に配偶者に関心をもって接する
繰り返しになりますが、
配偶者への無関心➡コミュニケーション不足➡夫婦関係の悪化
という流れを作ってしまいます。
そのため、夫婦関係を修復していく上では、これまで以上に意識して配偶者に関心をもち、接していくことが必要です。
「はじめから関心をもつことが難しい」という場合は、配偶者の趣味に関心をもってみるのもよいでしょう。
そして、自分にもできそうな場合は一緒にやってみることをおすすめします。
あるいは、配偶者が抱えている悩みに関心をもつだけ、聞く(聞き役に徹する)だけでもよいです。
そうすることで徐々に配偶者への関心を取り戻し、コミュニケーションへの抵抗もなくなっていきます。
また、配偶者に関心をもつことと同時に、配偶者に関心をもってもらうよう努力することも大切です。
関心をもってもらうためには、まずはお互いの不平・不満を把握することからはじめましょう。
⑧思いやりを「形」にする
コミュニケーションと同様に大切なのが、常日頃から、配偶者に思いやりの気持ちをもって接するということです。
思いやりの気持ちをもつことで、自然と配偶者にもその気持ちが伝わります。
そして、配偶者からからも思いやりをもって接してもらえるようになります。
そうすると、これまでのギスギスした関係が徐々に緩和されていきます。
ただ、思いやりの気持ちを自分の中でため込んでいてもなかなか配偶者には伝わりません。
そこで、ぜひその思いやりの気持ちを、以下のように「形」で表現してみてください。
■ 仕事に行く際、玄関まで見送る
■ 靴を履きやすいよう並べておく
■ 帰宅に合わせてお風呂を沸かしておく
■ 帰りが遅いときは、夕食と一緒に「お疲れ様」のメモ紙を添えておく
■ 夫、妻(家族)が喜びそうな物をプレゼントする
いずれもその気さえあれば今日からでもできるものばかりです。
上記以外にもご自分できることを考え、ぜひ実践してみましょう。
毎朝、家族を玄関で見送りますか?「明日も同じ朝が来るとは限らない」ママたちの声 (たまひよONLINE) https://t.co/OotJI5wX1y
— リョマ@離婚カウンセラー (@ryoma_rikon) August 4, 2021
⑨感謝や挨拶を「言葉」にする
夫婦ともなるとなんでも「当たり前の関係」となり、つい感謝や挨拶をおろそかにしがちです。
しかし、感謝は配偶者への思いやりの気持ちが詰まっている行為です。
また、挨拶は会話のきっかけとなる大切なコミュニケーションツールの一部といえます。
そこで、感謝や挨拶を「言葉」にすることが大切。
「今はまだ感謝の気持ちなどもてない」という方は、配偶者に求めているハードルが高すぎている可能性があります。
「〇〇してくれないから感謝できない」などと思ってはいませんか?
ただ、これは、自分で勝手にハードルを高くして、勝手に感謝できない、って思いこんでいるだけかもしれません。
もっとハードルを低くして、配偶者がいること自体に感謝してみませんか?
それでも「無理だ」という方は、もし、
今日、明日にでも配偶者がいなくなったら、あなたがどんなことに困るのか
を具体的に想像してみてください。
そうすることで配偶者がいてくれることのありがたさや感謝の気持ちがわいてくるはずです。
⑩共通の趣味、共有できる時間をつくる
配偶者に関心をもつことと関連する話ですが、夫婦で趣味(話題)を共有することも大切です。
趣味を共有することで、これまで繰り返し述べてきた
■ コミュニケーションが増える
ことにつながります。
■ 一緒にアウトドアにでかける
■ テレビ番組や映画を見る
■ 料理を作る
■ 散歩する
■ ガーデニングや野菜作りをする
など、できることからチャレンジしてみるとよいです。
その他、一日、数分、数時間でもよいですので、一緒に共有できる時間を作ることも大切です。
おすすめは一緒に食事を摂ることです。
食事の準備は大変ですが、食事では
- 「おいしい(まずい)」
- 「どうやって作ったの?」
など自然と会話がはずみます。
夫婦共働きの場合は、3食のうち1食、週に〇食などと決めて、無理のない範囲からはじめてみましょう。
夫婦関係を修復する際にやってはいけないこと

反対に、夫婦関係を修復する上でやっていはいけないことをご紹介します。
自分の主張ばかりする
前述のとおり、夫婦関係を修復する上で大切なのはコミュニケーションです。
ただ、コミュニケーションはまずは「相手の話を最後まで聞くこと」ではじめて成立します。
言いたいことだけを言って、配偶者の言うことには聞く耳をもたない、という姿勢ではコミュニケーションは成立しません。
責める、問い詰める、要求する
浮気されるとつい感情的になって配偶者を責めたり、問い詰めたり、あるいは「●●して欲しい」などと要求しがちです。
もちろん、あなたは浮気された方ですから配偶者を責めたり、問い詰めたりすることは当然のことです。
また、自分の要求を伝えることは夫婦関係を修復する上では必要なことです。
しかし、あまりにも度が過ぎると、配偶者にとってあなたは居心地のよい存在ではなくなってしまいます。
そうすると、再び、配偶者の心があなたから離れ、浮気される可能性があります。
求めすぎる
あなたが配偶者を過度に責めたり、問い詰めたり、要求したりするのは、あなたの
「こうなって欲しい」
という配偶者に求めるハードルが高いからです。
夫婦関係を修復する上では、まずはあなたの価値観や常識を捨て、ハードルをさげることです。
そして、あなたにとっては「当たり前」ということでも、感謝の気持ちを示せば、徐々に配偶者の心を取り戻すことができるようになります。
浮気のことを蒸し返す
夫婦関係を修復していく上では配偶者と対立することもあるでしょう。
ただ、その際に絶対にやってはいけないことは、過去の浮気のことを蒸し返すことです。
配偶者が最も嫌うのは、あなたから過去の浮気のことをいつまでも追及されることです。
一度清算したはずの過去の浮気を蒸し返すと、再び、夫婦関係を悪化させる原因にもなりかねません。
修復すると決めた以上は、絶対に過去の浮気の話を蒸し返してはいけません。
行動を監視する(束縛する)
一度、浮気されると「また、浮気されるのではないか?」と心配になって、配偶者の行動を監視しがちです。
ただ、それは却って逆効果です。
監視して配偶者に束縛感を与えると「信用されていないのではないか?」と思わせます。
また、人は束縛が強い状況だとストレスを溜めこみます。
ストレスが溜まると、ストレスを解消するために、再度浮気される可能性があります。
どこまでが許容範囲でどこからが許せないのか夫婦でよく話し合い、できれば誓約書などの書面に残しておくと安心ですね。
困ったらカウンセラーに相談

この記事の冒頭で、夫婦関係を修復していく上では
■ 自分から変わること
■ 自分の価値観や常識を見直すこと、変えること
がすべての出発点という話をしました。
とはいえ、
■ そもそも自分の価値観や常識を見直す必要があるのか
■ どこが間違っているのか
など、自分自身でもわからないケースも出てくると思います。
そうした場合は夫婦問題カウンセラーに相談してみるのも一つの方法です。
カウンセラーに相談することで、今まで自分が気づけなかったことにも気づけるようになります。
繰り返しになりますが、この「気づき」こそが次へのステップの第一歩となるのです。
また、配偶者と一対一で話し合うのに自信がないという場合にもカウンセラーに間に入ってもらうのもよいでしょう。
カウンセラーを間に入れることで話し合いがスムーズに進む可能性があります。
ただし、配偶者に「あなたの味方をするカウンセラー」という印象を与えないよう、できれば、夫婦一緒に相談するのがよいです。
その際は、誰が費用を負担するかなど、よく話し合った上で相談する必要があります。
今回の内容は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。