不倫相手に慰謝料を請求する条件や請求の手順、注意点を詳しく解説

furinaite_isharyou
  • 不倫相手に慰謝料を請求したい
  • 請求の条件、手順、注意点を知りたい
  • 慰謝料の相場を知りたい

この記事は上記のような疑問、お悩みを解決できる内容となっています。

不倫された際、あなたは配偶者と不倫相手のいずれにも慰謝料請求できます。ただ、不倫相手に請求する際には条件など注意しなければならない点が多数あります

そこで、本記事の前半では、不倫相手に慰謝料をするための条件や請求の手順を、中盤から後半では慰謝料の相場や請求するの際の注意点を解説します。

ぜひ、最後までお読みいただき、不倫相手との交渉にお役立ていただければ幸いです。

不倫相手に慰謝料を請求するための条件

不倫相手に慰謝料請求するには、次の条件をクリアしておく必要があります。

配偶者と肉体関係をもったこと

慰謝料請求の対象となる行為はあくまで配偶者の「不貞」、つまり肉体関係です。肉体関係のない単なる不倫・浮気は、基本的に慰謝料請求の対象ではありません。

故意・過失があること

肉体関係に加えて、不倫相手が配偶者を既婚者であると知っていたこと(故意)、あるいは注意すれば既婚者であると気づけたのに気づかなかったこと(過失)が必要です。

肉体関係があったことと不倫相手の故意・過失は、慰謝料請求するあなたに証明責任があります。証明するためには浮気調査して証拠を集める必要があります。

婚姻関係が破綻していなかったこと

不倫された当時、すでに婚姻関係が破綻している場合は慰謝料請求することはできません。ただ、慰謝料請求する側が「婚姻関係が破綻していなかったこと」を証明する責任はなく、される側が「婚姻関係が破綻したいたこと」を証明する必要があります。

時効が完成していないこと

時効が完成している場合は慰謝料請求できない可能性があります。時効については後述します。

不倫相手に慰謝料請求する手順

不倫相手に慰謝料請求する手順は以下のとおりです。

  1. (自分で)浮気調査する
  2. 探偵に相談、依頼する
  3. 修復か離婚かを決める
  4. 配偶者と今後について話し合う
  5. 不倫相手用の示談書(原案)を作る
  6. 請求書面、内容証明を作る
  7. 不倫相手と話し合う

①(自分で)浮気調査する

配偶者に浮気の兆候が出始めたら、言い逃れされないためにも浮気調査して証拠を集めます。調査は自分でも可能ですが、配偶者や不倫相手にバレないよう慎重に進める必要があります。

②探偵に相談、依頼する

調査に限界を感じたら、無理をせず早めに探偵に相談しましょう。

③修復か離婚かを決める

浮気調査で「黒」であることが判明したら、浮気調査と並行して「修復」か「離婚」かをご自分の中で決めておきます。いずれかによって準備すべきものや準備期間は異なってきます。

④配偶者と今後について話し合う

①~③を経た上で、配偶者に話し合いを切り出します。「修復」か「離婚」かは配偶者と話し合って決めます。

⑤不倫相手用の示談書(原案)を作成する

配偶者との話し合いを終えた後、不倫相手との示談が成立した場合に備えて示談書の作成にとりかかります。

⑥請求書面・内容証明を作る

示談書(原案)を作ったら、慰謝料の請求書面を内容証明で不倫相手の住所宛てに送ります。

⑦不倫相手と話し合う、示談書にサインさせる

不倫相手から反応があったら、不倫相手の態度(事実関係を認めるか、認めないかなど)に応じて適宜、対応します。話がまとまったら、示談書を適宜修正し、示談書にサインさせます。示談書を取り交わした後、期限までに指定した口座に示談金を振り込ませます(口座振込みの場合)。

不倫の慰謝料の相場

不倫の慰謝料の相場は、離婚するしないを基準にすると以下のとおりです。

■ 離婚する
➡ 0円~300万円

■ 離婚しない

➡ 0円~100万円

実際には慰謝料の増額要素、減額要素を総合的に考慮して妥当な金額を請求します。裁判よりも話し合いの方が、相場以上の慰謝料を勝ち取れる可能性が高いです。

不倫相手に慰謝料を請求する際の注意点

最後に、不倫相手に慰謝料を請求する際の注意点を解説します。

精神的なタフさが必要

不倫相手のすべてが自分のしたことを認め、あなたに素直に謝罪する人とは限りません。不倫中からあなたに好意的な感情をもっておらず、

■ 夫(妻)に不倫させたのはあなたに魅力がない

■ 夫(妻)がしっかりしていない

■ あなたよりも私(不倫相手)の方が魅力がある

などと、あなたを侮辱するかのような発言をする人も中にはいます。そのため、不倫相手との話し合いでは、こうした侮辱的発現にも耐えうる精神的なタフさが求められます

自分で交渉することに自信がない場合は、はやめに弁護士に相談しましょう。

浮気調査(証拠集め)は必須

さらに、不倫相手からは

① 肉体関係はもっていない・ ホテルには行っていない

・ 行ったけど、肉体関係はもっていない

・ 食事しただけ

② 配偶者が既婚者だと知らなかった

③ 夫(妻)から誘われた

④ 婚姻関係は破綻していた

など、慰謝料請求を否定される発言をされることがあります。

①、②、③(不倫相手が夫(妻)を誘ったこと)についてはあなたに証明責任がありますから、否定されたときに備えて浮気調査(証拠集め)は必須です。

慰謝料が思っていた額よりも低額に

配偶者と離婚しない場合は離婚する場合に比べて慰謝料の相場は低くなります。

加えて、配偶者と不倫相手は互いに「求償権」という権利を有しており、責任の度合いに応じて慰謝料を負担することになります。そのため、不倫相手の責任の度合いが低い場合は、不倫相手の最終的な負担額は低くなる可能性があります。

配偶者が支払った場合は請求できない可能性も

不倫相手と配偶者とは連帯してあなたに対して慰謝料を支払う義務を負っています。そのため、100万円の慰謝料全額を配偶者から受け取った場合は、あらためて不倫相手に慰謝料を請求することはできません。

もっとも、配偶者から慰謝料が一部にとどまる場合や不貞とは別の原因(DVなど)で慰謝料請求する場合は、あらためて配偶者に慰謝料請求できる可能性があります。

時効

不倫相手に対する慰謝料(離婚原因慰謝料)の時効は

あなたが不貞の事実と不倫相手(の氏名、住所)を知った日の翌日から3年

で完成します。

不倫相手に対する慰謝料は配偶者よりもはやく完成する可能性がありますので注意が必要です。

 

 

今回の内容は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

リョマ

リョマ

夫婦問題(離婚)カウンセラー | 離婚・不倫中心の法律ライター | 2020年行政書士試験合格者(未登録)※現在、開業に向けて準備を進めています | 常に「当事者の視点」に立ち、正確で、わかりやすく、役に立つ情報を発信できるよう努めています | ひとつひとつの記事・文章を大切に、丁寧に書いています | 二児のパパ