目次
- そもそも不倫とは?
- 不倫と浮気との違いは?
- 不倫の原因、不倫される原因は?
- 不倫しやすい人の特徴を知りたい
- 不倫させないためには何を、どう気を付ければいい?
- 不倫された場合の対処法、辞めさせる方法を教えて欲しい
この記事ではこのような疑問、悩みにお応えします。
不倫や浮気では、そもそも男女の間での不倫や浮気に対する考え方、向き合い方の違いがトラブルの大きな要因となっています。そこで、この記事では、はじめに不倫や浮気の意味を簡単におさらいした上で、どうして人は浮気するのか、男女別の原因や心理をみていくことにします。
また、この記事をご覧の方の中には、浮気されそうで怖いという想いをお持ちの方、あるいはすでに浮気されてお悩みの方もおられると思います。そこで、記事の中盤から後半では、浮気させないためには、万が一不倫、浮気されてしまったらどうすればいいのか、どんな手段をとれるのか解説したいと思います。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の参考にしていただけると幸いです。
不倫とは?~浮気との違い
まず、不倫には次のような特徴があります。
■ 婚姻関係にある男女の間で使われる
■ 肉体関係がある場合に使われることが多い
■ 継続的な関係がある場合に使われる
一方、浮気には以下のような特徴があります。
■ 婚姻関係にない男女の間でも使われる
■ 肉体関係がなくても使われる
■ 一時的な関係でも使われる
不倫の「倫」は倫理の倫、つまり「人が守るべき道」という意味ですから、不倫は「男女関係で人の道にそむくこと」が本来の意味です。
そして、戦前は姦通罪という罪がもうけられており、姦通とはパートナー以外の第三者と肉体関係をもつことを意味していましたから、戦前から「男女関係で人の道にそむくこと(不倫)」=「パートナー以外の第三者と肉体関係をもつこと」と人々の間で認識されるようになり、その流れを今も受け継いでいるのです。
一方、浮気を辞書でひくと「心が浮ついて移りやすいこと」と定義づけられています。つまり、不倫とは異なり、肉体関係をもつという行為よりも、心の面に重きがおかれていることがわかります。また、心がパートナー以外の第三者に移った段階で浮気ですから、継続的かどうかは関係ありません。
このように、不倫、浮気(特に、浮気)に関してはこれといった明確な基準がありませんから、人によって、あるいは男女によってどこからが浮気で、どこまでなら浮気でないのか、浮気の定義は様々です。一方は「ここまでなら許される」と思っていても、他方は「許せない」と思っていることもありますから、あとあとトラブルにならないためにも、浮気の定義を共有しておくことが大切です。
不倫、浮気と不貞との違いは明確
一方で、不倫、浮気と不貞とでは明確な違いがあります。それは、不倫、浮気は法律用語ではないのに対して、不貞は法律用語である点です。不貞というワードは民法という法律の第770条1項1号で使われています。
(裁判上の離婚)
第770条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
1 配偶者に不貞な行為があったとき。
2~5 略
この不貞が何を意味するかについては民法に書かれていませんが、過去の判例(最高裁判所昭和48年11月15日)では「配偶者のある者が、自由な意思に基づいて、配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」との判断が示されています。
このように、不貞は裁判上の離婚理由です。つまり、相手が離婚を拒否しても、強制的に離婚を成立させることができることがあります。また、不貞は民法上の不法行為にあたり、慰謝料請求の対象となる可能性がある点も不倫、浮気との大きな違いといってよいでしょう。
不倫の原因は人の本能?
人が浮気する原因は、突き詰めれば「人間の本能」、すなわち、より良い子孫を残したいという本能にあるかもしれません。より良い子孫を残すには、複数の異性と関係をもつ必要があります。
もちろん、今の時代に人間の本能を浮気の原因にあげる人は少数派だとは思いますが、誰にでもこの本能が備わっているのであれば、不倫される可能性は誰にでもあることは頭の片隅に入れておいてもよいかもしれません。
不倫しやすい人の特徴とは?
不倫されない、させないためには、不倫の原因のほか、不倫しやすい人の特徴もおさえておくとよいでしょう。不倫しやすい人とは、すなわち、浮気性の人のことでもあります。以下では、浮気性の人によくみられる特徴をあげてみましたので参考にしてみてください。
・性欲が強い
・浮気しやすい職業に就いている
・時間的、経済的に余裕がある
・社交的で、人付き合いがよい
・SNSを使いこなしている
・飽き性、新しいもの好き、刺激を求めがち
・ルーズな性格
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不倫されやすい人の特徴とは?
不倫される人の中には、不倫されやすい特徴をお持ちの方もいます。以下の記事で男女別にあげてみましたので、当てはまる特徴がないかチェックし、当てはまるものがある場合は改善するよう心がけてみてください。
不倫させないためには?
パートナーに不倫させないためには、まずは不倫の原因をおさえた上で、日頃から、パートナーに対して感謝と思いやりの気持ちをもって接することが大切です。
「不倫されたかも?」と感じたら調査をしてみよう
万が一、「不倫されてしまったかも?」と感じる場合は、今後のためにも、できる範囲でご自分で調査してみましょう。今の段階では白か黒かはっきりしない段階です。白黒はっきりさせることで、今後のパートナーの関係についても考えることができます。
もっとも、調査はバレたら終わりです。調査をはじめる前に自分でやる調査と探偵に任せる調査の線引きをすることが大事です。また、不倫の証拠を集め、事実関係を把握するまではパートナーを問い詰めないことも大事です。
不倫の兆候をつかもう
万が一、パートナーが不倫している場合は、必ずといっていいほど何かしらの兆候が出ています。パートナーの普段の言動などを注意深く観察し、気になる点はスマホや日記などで証拠として残しておくとよいです。
・スマホを肌身離さずもっている
・パートナーに近寄ると、急にスマホを隠す など
【バッグ、財布によくある不倫の兆候】
・不倫相手のものとしか思えないものが入っている
・賃貸アパート、マンションの見取図が入っている など
【車によくあある不倫の兆候】
・見慣れない長さや色の髪の毛が落ちている
・見慣れない銘柄のタバコの吸い殻がある など
【性生活によるある不倫の兆候】
・スキンシップを拒否するようになった
・セックスに消極的になった など
【日常生活によくある不倫の兆候】
・コミュニケーション(会話)が減った
・帰宅と同時にシャワーを浴びるようになった など
不倫の疑いが濃厚な場合の対応
調査の結果、パートナーの不倫の疑いが濃厚な場合の対応をみていきましょう。
今後のパートナーとの関係を考える
まずは、パートナーとの今後の関係をどうしたいのか、すなわち、このままパートナーとの婚姻関係を継続するのか、離婚するのかについて、ご自分の意見をある程度固めておきましょう。今の関係を改善するには、あなたから変わっていくことが求められますので、今後あなたがパートナーのために変われるかどうかが一つの分岐点となります。
話し合いの機会を設ける
話し合いの準備が済んだら、パートナーに話し合いを切り出します。逆に、話し合いの準備が済むまでは話し合いを切り出してはいけません。話し合いでは、あなたの考えを伝えるとともに、パートナーの考えにも耳を向けます。すぐに結論を出すことが難しい場合は、一定の冷却期間を設けることも必要です。
【再出発】不倫の再発防止について話し合う
婚姻関係を継続していくことで意見が一致しそうな場合は、パートナーに今後やって欲しいこと、やって欲しくないことを伝えましょう。ただし、パートナーの意見にもよく耳を傾け、うまく折り合いをつけることが大切です。不倫の再発を防止するには、話し合いの内容を誓約書などの書面にまとめておくことも一つの方法です。
【離婚】離婚の条件について話し合う
一方、離婚することで意見が一致しそうな場合は、親権や養育費、慰謝料、財産分与などの離婚条件について話し合う必要があります。まずは、あなたの考えを伝えた上で、パートナーの考えにも耳を傾けます。譲歩できる点は譲歩することが、話し合いで離婚するためのコツです。話がまとまったら、話し合いの内容を公正証書などの書面にまとめます。
不倫相手に慰謝料請求する
パートナーとの婚姻関係を継続する場合は、不倫相手に対してのみ不倫慰謝料を請求することがあります。また、関係解消や接触禁止を求めていくには、不倫相手との話し合いも必須です。条件につき合意できたら示談書を作成しておきましょう。
まとめ
不倫の明確な定義はありませんが、「婚姻関係にある男女の間で使われる」、「肉体関係がある場合に使われる」、「継続的な関係がある場合に使われる」という特徴があり、浮気や不貞とは明確い意味が異なります。
不倫されない、不倫させないためには、まず不倫の原因や不倫しやすい人・不倫されやすい人の特徴をおさえましょう。もし、当てはまるものがあり、不倫の疑いをもつ場合には、パートナーの普段の言動をよく注意して観察しておく必要があります。
また、可能な範囲でご自分で調査し、いよいよ不倫の疑いが濃厚になった場合は、パートナーとの今後について慎重に検討する必要があります。あなたがパートナーとの婚姻関係の継続を望むのか、離婚を望むのかによって、今後あなたがやるべきことが異なります。
今回の内容は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。