【夫婦関係修復の方法】失敗しないやり方、やってはいけないことは?

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✔ 夫婦関係を修復することはできるでしょうか?
✔ 修復するには何をしたらいいのでしょうか?
✔ どうしても修復できない場合はどうしたらいいでしょうか?

この記事はこのような疑問、悩みにお応えします。

夫婦関係が悪化した場合、「離婚」の選択肢が頭をよぎる方も多いと思います。しかし、一度離婚を切り出すと後戻りすることが難しくなりますから、離婚に踏み切る前に、本当に離婚の選択肢で間違っていないのか今一度よく考えてみる必要があります。

じっくり考えてみて、少しでも修復してみたいと思うのであれば、まずは修復を試みてみることをおすすめします。一度試みて、それでも修復が難しいという場合にはじめて離婚を選択しても遅くはありません。

この記事では、行政書士、夫婦カウンセラーの資格をもち、かつ、二児の父親でもある筆者が、夫婦関係を修復していくための「ヒント」をご紹介していきます。ぜひ、最後までご一読いただき、夫婦関係で悩まれている方の参考になればいいなと思います。

目次

夫婦関係の修復が可能なケース

まず、夫婦関係を修復できるのはどのようなケースなのかみていきましょう。

自分から変われる

夫婦関係を修復していく上で必要なことは、自分から変わる(変わる覚悟を持つ)ということです。

夫婦関係が悪くなると「私は悪くない。悪いのはあっちだ」などと思って、パートナーに変わることを求めがちです。しかし、パートナーはなかなか簡単には変わってくれません。にもかからわず、パートナーに変わるよう求めても何の進展も望めません。

あなたがパートナーに対して不平・不満を抱いているように、パートナーもあなたに対して不平・不満を抱いています。そのパートナーに対して「こうして」、「ああして」と求めてもまったく効果がないばかりか、かえって逆効果です。

また、不貞(不倫・浮気)やDV・モラハラなどパートナーに非があることが明らかである場合を除き、夫婦関係が悪化したことの責任はすべてパートナーにある、とは言い切れない側面があるのも事実です。夫婦間で起きた問題は、どちらが正しくてどちらが悪いとはっきりと線引きできない難しさがあります。

そこで、夫婦関係を修復する上では、パートナーに変わるよう求める前にあなたから変わることが求められます。パートナーの目に見えるような形で変われば、パートナーにも変わるよういいやすくなりますし、パートナーもあなたに感化されて変わってくれる可能性があります。

※知ってますか?~イソップ寓話「北風と太陽」の話~

北風と太陽はどちらが先に旅人の上着を脱がせられるか勝負します。北風は旅人のマントを脱がせようとしてピューピュ―と力いっぱい風を吹いてマントを吹き飛ばそうとします。ところが、旅人は寒さを嫌って「吹き飛ばされまい」とマントを押さえてしまい、マントを吹き飛ばすことができません。一方、太陽が光を照り続けると旅人は暑さに耐えきれなくなり、 自分からマントを脱いでしまった、という話です。すべてパートナーのせいにして、パートナーに変わるよう求めるのは「北風」、自分から変わり温かい気持ちでパートナーに接するのは「太陽」と同じです。自分から変われば、パートナーの心は自然と開いてくれます。

パートナーへの愛情が残っている

自分から変わる必要があるといっても、完全に愛情をなくしたパートナーのために変わることはできないでしょう。そのため、パートナーへの愛情が残っているかどうかも夫婦関係を修復できるかどうかを見極めるポイントとなります。

少しでも愛情が残っていれば、多少の困難にぶつかっても「●●のためなら」とモチベーションを維持しながら少しずつでも変わっていくことができます。あなたが「夫婦関係を修復したい」と考えているのは、パートナーへの愛情が残っている証ともいえます。

また、後述しますが、修復のためにはパートナーへの感謝や思いやりの気持ちをもつことが非常に大事です。ただ、感謝や思いやりの気持ちをもてるのも、パートナーへの愛情があってこそです。

今現在はパートナーへの想いが失われていても、時間が経つとともに徐々に回復することも考えられます。今すぐに結論を出す必要はありません。じっくり時間をおいてパートナーのために自分が変わっていけるのかじっくり検討してみましょう。

コミュニケーションを取れる

良好な夫婦関係を築いていくためにはコミュニケーションが必要不可欠です。この記事を読まれている方も、パートナーとのコミュニケーション不足に悩まされている方も多いと思います。

コミュニケーションは、自分の意見ばかりを言うことだけではなく、パートナーの気持ちを想像し、気持ちに寄り添い、パートナーの意見にも耳を傾けてはじめて成立するものです。つまり、コミュニケーションは、パートナーへの関心、愛情、感謝・思いやりの気持ちが伴ってはじめて成立するともいえます。

したがって、まだパートナーへの関心、愛情が失われておらず、パートナーとコミュニケーションをとっていくモチベーションや、とれる自信がある場合は夫婦関係を修復していくことが可能といえます。反対に、パートナーへの関心や愛情が失われている場合はコミュニケーションをとることが難しく、夫婦関係を修復していくことが難しいといえます。

夫婦関係の修復が難しいケース

次に、夫婦関係の修復が難しいケース、すなわち、離婚を選択した方がよいケースをみていきましょう。

DV・モラハラを受けている

DV・モラハラを受けている場合は、そもそもあなたに修復の気持ちがない場合がほとんどだと思います。また、DV・モラハラの加害者は、自分のことは棚にあげ、すべてあなたのせいにするタイプが多く、夫婦関係を修復することは不可能といっても過言ではありません。身の安全を確保する意味でも一刻もはやく別居・離婚すべきです。

浮気が常態化している

浮気が短期間、一度だけ、という場合は修復は可能かもしれません。しかし、浮気が長期に及んでいると、パートナーの心はあなたから離れている可能性もあります。また、浮気を繰り返す人はまた浮気を繰り返す可能性があり、このままの関係でいるとあなたが辛い思いをするだけかもしれませんので離婚を検討すべきといえます

「今のままの自分でいたい」

前述のとおり、自分から変わることが夫婦関係を修復する上で最も大事なことです。自分が変わらない限り、事態は現状のままか悪化する一方でしょう。自分から変われない、変わる自身がない場合という場合は、離婚して、同じ価値観を共有できるパートナーを探すのも選択肢の一つです。

コミュニケーションが取れない

良好な夫婦関係を築いていく上でコミュニケーションが大事なことも前述したとおりです。そのため、顔を合わせるたびに喧嘩になる、お互いに自分の主張ばかりして相手の意見を聞く耳をもたない、という状態が継続する場合は、コミュニケーションがとれず夫婦関係を修復していくことは難しいと考えた方がよいかもしれません。

夫婦関係修復の方法

それでは、ここからは、「パートナーとの夫婦関係をやり直してみよう」と思った場合に何をすべきかをみていきましょう。①から⑥では、パートナーとの話し合いをはじめる前にやっておくべきこと、⑦では話し合いでやるべきこと、⑧から⑬では話し合いの後にやるべきことをご紹介していきます。

①男と女の違いを認識する

まずは、夫婦の前に夫は一人の男、妻は一人の女性であること、男性と女性とでは生まれながらの違いがあることを認識することです。

程度の差はありますが、多くの男性は自分自身にプライドを持っています。大昔、男性の役割は外で狩りをし、獲物を家庭に持ち帰ってくること。しかし、今ほど食べ物に恵まれていない社会で家族を養っていくには、誇り高いプライドが必要だったといわれています。

一方、女性の役割は男性が持ち帰ってきた獲物で家庭を守ること。そして、家庭を守るためには、自分の周りで暮らす人と良好な関係を築いていくためのコミュニケーション能力が必要でした。もともと男性より女性の方がコミュニケーション能力が高いのはこうしたことも影響しているともいわれています(引用:浮気の言い訳 姫野友美著)。

以上の男女の違いを踏まえて、次の言動をしていないかチェックしてみましょう。もし、当てはまるものがあれば、女性は男性のプライドを傷つけ、男性は女性とのコミュニケーションをないがしろにしている可能性があります。

【妻が不平・不満に思う夫の言動(コミュニケーション編)】

① 「いただきます」、「ごちそうさま」などの基本的な挨拶がない

② 愛情表現が乏しい、ない

③ スキンシップをとってくれない、拒否する

④ 話を最後まで聞こうとしない

⑤ 共感の心がない

⑥ すぐに解決策を求める、提示する

⑦ スマホやゲーム、趣味に没頭しすぎて話を聞いてくれない

⑧ 電話しない、メールしない

 

【夫のプライドを傷つける妻の言動】

① 「給料が少ない、ボーナスが減った」と不満を言う

② 夫の仕事の苦労を知らない、知ろうとしない

③ 仕事から帰宅するや否や不満をぶちまける

④ いつも命令口調

⑤ 「そのくらいもできないの?」などと子ども扱いする

⑥ 「それに比べてあなたは・・・」と他の男性と比べる

⑦ 子供の前や外で夫の悪口を言う

⑧ 夫を立てない

⑨ 大事なことを夫に相談なしに決めてしまう

⑩ 自分の都合のいいように夫を教育している

⑪ 夫よりも子供、夫よりもペットを大事にする

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②「家族」ではなく「他人」と認識する

次に、夫婦を家族ではなく他人と認識することです。

夫婦とはいえ、もともとは血のつながっていない「赤の他人」。他人に対しては、社会人として当たり前のことができるのに、夫婦となった途端、社会人として当たり前の挨拶や感謝をしなくなりがちです。

そこには、「夫婦(家族)だから何をやっても(やらなくても)許される」という「甘え」や「依存」があるからではないでしょうか?しかし、夫婦であっても他人である以上は一定の礼節をもって接するべきです。

まずは、夫婦だからして当たり前、やって当たり前という考えを捨てましょう。これまで、相手を敬い、感謝して生活してこれてきたか振り返ってみましょう。

③パートナーの良い点を見つめ直す

次に、パートナーの良い点を見つめ直すことです。

夫婦関係が長くなればなるほど、お互いの良い点よりも悪い点に目がいきがちです。夫婦関係が悪くなると、ますますそうなるの傾向にあります。しかし、誰にでもよい点はあるはずです。

そこで、パートナーの悪い点ではなく良い点、つまり、他人に自慢できる点、感謝している点、自分にはない長所、自分ができないことなどをもう一度思い出してみましょう。

なかなか思い出すことができない方は、パートナーに出会った頃、パートナーを好きになった頃のことを思い出し、どうしてパートナーを選んだのか、結婚したのかを思い出してみるとよいでしょう。

④過去を振り返る

次に、過去を振り返ることです。

どんな夫婦でも、はじめは仲はよかったはずです。では、どこから関係がおかしくなってきたのでしょうか?その原因は何なのでしょうか?答えのヒントは「過去」にあるかもしれません。

過去を振り返ってみて、

夫婦仲がうまくいっていたときのこと

・時期・期間、原因

・会話の内容、思い出
・心がけていたこと

・相手からしてもらって嬉しかったこと

夫婦仲が悪くなってきたときのこと

・時期、きっかけ、印象的な出来事、原因

・会話の内容

・パートナーにとった対応

・あなたが感じるパートナーの不満 

■共通

・夫(妻、家族)のためにやってきたこと

・夫(妻)が自分(家族)のためにやってくれていたこと

を具体的に思い出してみましょう。

すると、

  • 「新婚時代は恋人時代と同様に会話ができていた」
  • 「でも、子供ができてから、段々と夫婦の会話が減ってきたかも」
  • 「その頃から子育てに集中しすぎて、夫(妻)のことをおろそかにしがちだったかも」

などと夫婦関係が悪くなってきた時期や原因が徐々にが見えてくることがあります。その中に夫婦関係を修復していく上でのヒントが隠れているかもしれません。

⑤何を嫌がっているのかを想像してみる

次に、パートナーがあなたの何を嫌がっているのかを想像してみることです。あなたが妻なら【夫が嫌だと感じること】を夫なら【妻が嫌だと感じること】を参考にしてみましょう。

【夫が嫌だと感じること】

①~⑩(前述のとおり)

⑪ 家事・育児を求めすぎる

⑫ 以前に比べて体型が崩れている

⑬ 化粧をしない、着ている服がいつも同じ

⑭ 自分の親、兄弟を大事にしてくれない

⑮ 家の中が常に散らかっている

⑯ 物を買いすぎる傾向にある(買い物好き)

⑰ 料理に手抜きが多い

⑱ 「文句を言うなら自分で作ったら?」と言われる

【妻が嫌だと感じること】

①~⑧(前述のとおり)

⑨ 重い荷物をもっている、子供の抱っこで疲れているのに気づかない

⑩ 体調が悪いのに気遣ってくれない(通常どおり、家事・育児を求める) 

⑪ 自分から折れようとしない

⑫ 命令・説教口調

⑬ 子供のことを妻に任せきり

⑭ セックスのタイミング、やり方が一方的

⑮ 仕事がうまくいっていないせいを妻や家族のせいにする

⑯ 家事・育児に非協力的

⑰ 一日中、家でダラダラしている

⑱ 記念日を忘れている

⑲ 自分の味方になってくれない(特に、義父母との関係が悪化したとき)

夫婦関係が悪い場合は、必ず1つや2つ、当てはまるものがあるはずです。あなたが普段気づけていないのは、パートナーが遠慮して、あるいはあなたに反論されるのが怖くて言い出せないだけかもしれません。

自分から発見し、改善していくことをパートナーに明かすことで、パートナーにあなたが「変わった」という印象を与え、パートナーも変わってくれる可能性があります。

⑥コミュニケーションの取り方を見直す

次に、パートナーとのコミュニケーションの取り方を見直してみましょう。挨拶や感謝の言葉を発していたかはもちろん、命令口調やパートナーを軽蔑するような口調を使ってきていなかったか振り返り、心当たりがある場合は改める必要があります。

また、会話の聞き方に問題がある場合もあります。スマホを見ながら、テレビを見ながら、ではパートナーの話したいという気持ちをへし折ってしまいかねず論外です。

「〇〇したらいい」、「〇〇すべき」などと自分の考えや価値観を押し付けたり、固執するのではなく、パートナーの話を最後まで聞き、「そういう考え方もあるのだ」と共感することが大事です。パートナーへのアドバイスは求められたときに行えば十分でしょう。

⑦夫婦間のルールを考える

事前準備の最後に、夫婦間のルールを考えてみましょう

「ルール作り」と聞くと、「そんな堅苦しいことしたくない」、「夫婦だから阿吽の呼吸でいけるでしょ?」などと思われる方もいるかもしれません。しかし、夫婦とはいえ、お互い生まれや育ち、考え方、価値観が異なります。結婚すればそんな二人が同じ屋根の下で生活するわけですから、ときに摩擦が生じ、喧嘩になるのも当然といえば当然です。

こうしたトラブルを少しでも避けるにはあらかじめルールを作り、そのルールに沿って生活していくことも一つの方法です。スポーツ選手が気持ちよく競技をプレイするためにルールがあるのと同様、夫婦生活でも、二人が気持ちよく生活していくためには一定のルール作りが必要です。

なお、ルール作りは口約束で済ませることもできますが、それでは後で言った・言わないのトラブルとなる可能性がありますので、きちんと書面を取り交わしておくことをおすすめします。この段階では、あなたの方で書面の原案を作っておきましょう。これからどんな夫婦生活を送りたいのか具体的に考えるきっかけにもなります。

執筆者
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⑧話し合いの機会を設ける

①~⑦を終えた段階で話し合いの機会を設けます。落ち着いて話し合いができるよう、話し合いの場所のセッティングや切り出すタイミング、切り出し方にも注意が必要です。話し合いは、二人だけで行うのが原則ですが、自信がない場合は間に入ってくれる人を探しておきましょう。

感謝や労いの気持ちを伝える

話し合いでは、はじめに、パートナーに対する感謝と労いの気持ちを言葉で伝えることからはじめましょう。話し合いを切り出されたパートナーは、あなたから何を言われるのか緊張し、身構えています。まずは感謝や労いの気持ちを表すことで、パートナーの緊張をほぐし、その後の話し合いをスムーズに進めることができます。

謝罪し、改善していきたいことを伝える

次に、あなたが悪かったと思っていることを具体的に述べ、そのことについて謝罪します。謝罪することでパートナーがあなたの話を聞いてくれる態勢を作ります。その上で、これからあなたがパートナーのために何をどうしていくのか、どう変わっていくのかをパートナーに伝えます。

パートナーの意見にも耳を傾ける

また、あなたの考えを伝えるだけではなく、パートナーの意見にも耳を傾けることも必要です。あなたが改善したいと考えてきたことと、パートナーがあなたに改善して欲しいと考えていることは必ずしも一致するとは限りません。パートナーから「●●を改善して欲しい」という意見が出た場合は、素直な心で耳を傾けるようにしてください。

改善して欲しいことを伝える

あなたが改善していきたいことを伝え、あなたが改善していくべき点について話し終えた後、今度は、あなたが考えているパートナーに改善して欲しいことを伝えましょう。ここでもあなたの考えとパートナーの考えとが異なる場合もあるかと思いますので、パートナーの意見にもよく耳を傾けることが必要です。

ルールを作る

お互いに改善していくこと、改善して欲しいことを確認できたら、具体的なルール作りにとりかかりましょう。原案を作っている場合でも、まだあなたの考えしか反映されていませんから、パートナーの意見にもよく耳を傾け、適宜修正しながらお互いが納得いく形の書面を作っていきましょう。

⑨コミュニケーションを大事にする

⑨以降は話し合いを終えた後の心構えについてです。まず、これまでも述べてきたとおり、夫婦関係で最も大切なのがコミュニケーションです。ただ、コミュニケーションには言語を介するバーバルコミュニケーションのほかに動作や仕草、表情を使って行うノンバーバルコミュニケーションがあります。

このうち、私たちの日常会話や夫婦間で使うことが多いのはノンバーバルコミュニケーションです。夫婦の間では、前述した甘えや依存から、動作や仕草、表情で伝えようとしてしまいがちですが、これではパートナーにあなたの気持ちは伝わりません。あなたが今どういう気持ち、状況でいるのか、いちいち言葉で伝えることが大切です。

また、家族に関わることは、たとえ細かいことでも自分一人で抱え込まず、報告(ほう)、連絡(れん)、相談(そう)を大切にして、なるべく早い段階でパートナーと情報を共有し合いましょう。パートナーがあとになって問題を知ったときに、「夫婦なのに相談してくれなかった」と思い、そこから関係が悪くなっていくことも考えられます。「これぐらい言わなくても大丈夫だろう」と勝手に判断せず、何事でも「これでもか!」というぐらいしつこく伝え合うことが大切です。

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お互いの予定や家計などの情報をアプリを使って共有する方法も有効です。検討してみましょう。

⑩スキンシップを大事にする

言葉でのコミュニケーションのほかに身体でのコミュニケーション、すなわち、スキンシップも大切です。セックスレスが原因で浮気や離婚にまで発展する夫婦もいますから、スキンシップが足りていない場合はいかにスキンシップをとっていくかにもきちんと向き合あう必要があります。

とはいえ、はじめからセックスすること、パートナーとセックスについて話し合うことに抵抗を感じる方も多いと思います。その場合は、無理にセックスや性に関する話し合いをしようとせず、手を繋ぐ・組む、肩を揉む・触るなどの軽いボディータッチからはじめてみるとよいでしょう。

⑪感謝や思いやりを「形」で表現する

コミュニケーションと同様に大切なのが、常日頃から、感謝の気持ちをもって接することです。まずは、相手を共に歩む人生のパートナーとして敬う気持ちをもつことからはじめてみましょう。また、感謝の気持ちは、言葉にしなければパートナーには伝わりませんから、感謝の気持ちを形で表現することが大切です。

感謝の気持ちは言葉で直接表現することがベストですが、「今さら難しい」、「恥ずかしい」という場合はLINEや手紙などの間接的な方法で表現してみる方法もあります。誕生日や結婚記念日など特別な日であれば感謝の気持ちを伝えやすい思いますので、ぜひ実践してみましょう。

⑫思いやりを「形」にする

感謝の気持ちをもつことと同様に、思いやりの気持ちをもって接することも大切です。思いやりの気持ちも表現しなければパートナーには伝わりません。表現の仕方は、

  • パートナーが仕事に行く際、玄関まで見送る
  • 靴を履きやすいように並べておく
  • 帰宅の時間に合わせてお風呂を沸かしておく
  • 残業などで帰りが遅いときは、「お疲れ様」などのLINEを送る
  • 特別な日にサプライズプレゼントをする

など様々です。できることからはじめてみましょう。多くの人は相手からやってもらったことに対して、「今度は自分がしないと」という気持ちが働くはずです。ただ単にパートナーにしてもらうことを待つのではなく、まずは自分から率先してやることで、パートナーからの反応も返ってきやすくなります。

⑬趣味、時間、目標を共有する

次に、パートナーと趣味、時間、目標を共有することです。すべてではなくても、どれか一部だけでも共有することで、パートナーと接触する機会が増え、自然とコミュニケーションをとる機会が増えます。コミュニケーションが増えると夫婦関係の修復へとつながります。

たとえば、パートナーの趣味を自分もはじめてみる、一緒にアウトドアにでかける、テレビ・映画・動画を一緒にみる、料理を作る、散歩する、ガーデニングや野菜作りをすることなどが考えられます。目標については、〇〇までに、家を建てる、車を買う、〇〇万円貯金をする、子供を〇人もうけるなど、お互いの夢や希望を話し合ってみるとよいでしょう。

その他、一日、数分、数時間でもよいですので、一緒に共有できる時間を作ることも大切です。おすすめは一緒に食事を摂ることです。食事の準備は大変ですが、食事では

  • 「おいしい(まずい)」
  • 「どうやって作ったの?」

など自然と会話がはずみます。夫婦共働きの場合は、3食のうち1食、週に〇食などと決めて、無理のない範囲からはじめてみましょう。

⑭ルールを定期的に見直す

最後に、夫婦で作ったルールを定期的に見直すことです。先ほど「話し合いではルール作りをしましょう」という話をしましたが、一度作ったルールが将来、ずっと夫婦の現状に合ったものだとは限りません。ときの経過とともに、現状に沿ったルールの見直しや変更が必要となります。

そのため、常日頃から、作ったルールが現状に沿ったものかどうかは常に意識しておく必要があります。そして、夫婦のどちらかが「現状に合ってないな?」という違和感を感じたときがルールを見直してみるタイミングです。違和感が感じた方が提案し、その都度話し合いの機会を設けましょう。ルールのアップデートは夫婦関係が続く限り必要です。

夫婦関係を修復する際にやってはいけないこと

ここからは、夫婦関係を修復する上で絶対にやっていはいけないことをご紹介していきます。

自分の主張ばかりする

まず、自分の主張ばかりすることです。前述のとおり、夫婦関係を修復する上で大切なのはコミュニケーションですが、コミュニケーションはまずは「パートナーの話を最後まで聞くこと」ではじめて成立します。パートナーの主張をいったん自分の中で受け入れた上で、自分の主張をする。この繰り返しで、少しずつですが、夫婦の間に空いた溝が埋まっていきます。

責める、問い詰めすぎる

次に、責める、問い詰めることです。夫婦関係が悪くなった原因がパートナーにあると思うと、ついついパートナーの非を責めたり、問い詰めたりしがちです。しかし、夫婦関係を修復していくことが前提であるならば、パートナーを敵のように責めたり、問い詰めるのはよくありません。度が過ぎると、パートナーの期待を裏切り、関係修復を難しくしてしまう可能性があります。

要求しすぎる

次に、要求しすぎることです。パートナーにこれをやって欲しい、あれをやって欲しい、辞めて欲しいなど、要求の度合いが強いとパートナーを疲弊させ、夫婦関係の修復を難しくしてしまいます。まずは、少しハードルをさげ、パートナーが変化するのを待ち、変化したときは大いに感謝し、褒めましょう。そうすることで次のステップに進みやすくなります。

過去を蒸し返す

次に、過去を蒸し返してしまうことです。せっかく未来に向けて動き出しているところ、ことあるごとに「あのときは〇〇だった」、「〇〇された」などと過去の話を持ち出すことは夫婦にとってマイナスでしかありません。どんなにこだわっても過去を変えることはできませんが未来は変えることができます。未来に向かって前向きになるような話をしていきましょう。

パートナーの変化を急かす

次に、パートナーの変化をはやく求めてしまうことです。前述のとおり、パートナーはあなたの理想どおりにはなかなか変わってくれません。あなたの変化にも気づいてくれず、もどかしい気持ちになることがあるかもしれません。パートナーが変わるにはある程度の時間が必要です。早急に結果を求めず、少し大きな心をもって待ってあげる心構えも必要です。

他人の意見を鵜呑みにする

最後に、他人の意見を鵜呑みにしないことです。夫婦関係が悪くなった場合は自分の親や信頼できる友人などに相談する人もいるでしょう。確かに、あなたの味方になってくれる点では心強いですが、こうした方々はあなたにとって都合のいいことしか言わない傾向にあります。あなたや夫婦のことはあなたにしか分からないことがあります。他人の意見に耳を貸すことは大切ですが、最終的には自分の意思で判断し行動するようにしましょう。

それでも夫婦関係を修復できないときは?

最後に、ここまでご紹介してきたことにトライすることが難しい、あるいはトライしてみたもののやっぱり修復できない、という場合の対処法をご紹介していきます。

カウンセラーに相談してみる

まず、カウンセラーに相談してみることです。夫婦の問題は夫婦だけで抱え、ストレスを溜めがちですが、第三者に話すことで精神的にも楽になります。また、第三者・専門家という観点から、自分や夫婦では思いもつかなかった修復のためのヒントを教えてもらえるかもしれません。

調停を申し立てる

次に、調停を申し立てることです。意外に知られていませんが、調停には離婚のための調停と夫婦関係修復のための調停があります。前者は夫婦関係調整調停(離婚)(別名「離婚調停」)、後者は夫婦関係調整調停(円満)(別名「円満調停」)といいます。円満調停では、調停委員という第三者が夫婦の間に入って話をまとめてくれます。

参照:夫婦関係調整調停(円満) | 裁判所

離婚を考える

最終手段としては、離婚を検討してみる必要があります。そもそも修復が難しい、修復にトライしたけど修復できなかったという場合は、あなたが悪いのではなく、相手があなたのパートナーとしてふさわしい相手ではなかった可能性もあります。

まずは、離婚するにあたってどんなことが必要なのかしっかり把握した上で、それでも修復の余地がないのか、離婚の選択がよいのかじっくり検討する必要があります。

離婚のデメリットにも目を向けよう

ここまでくると離婚にメリットしか感じない方も多いかもしれません。しかし、どんなものにもメリット、デメリットがあるように、離婚にもメリット・デメリットがあります。もし、メリットばかりに目を奪われて離婚に踏み切ると、あとで後悔することにもなりかねません。

離婚の二文字が頭をよぎったとしても、もう一度踏みとどまって離婚のメリットだけではなくデメリットにも目を向けてみましょう。デメリットを踏まえた上で「それでも離婚するんだ!」という意思が固いのであれば離婚に踏み切っていいですし、少しでも不安、後悔しそうという気持ちがあるのであれば、踏みとどまってしばらく様子をみるか、もう一度修復を目指してみるのもありだと思います。

この記事を書いた人

小吹 淳

こぶき行政書士事務所 行政書士(登録番号 佐賀県22410162)
離婚業務を中心に取り扱っている行政書士です。離婚公正証書、離婚協議書、別居合意書、面会交流契約書、示談書、誓約書等の書面を作成したり、チェックしたりしています。ご相談は回数を問わず「無料」です。ご希望の方はお気軽にお申しつけください。